びっくり! 70億円 コニファーいわびつ
今週も区外宿泊施設の視察に行きました。
杉並区には「コニファーいわびつ」(群馬県東吾妻村。前の名称は「すぎなみ自然村」)という保養施設があって、露天風呂のあることは知っていました。それがあのように広くて豪華大規模なものだったとは!
りっぱな本館だけでなく、ログハウスや吊り橋! 体育館……。敷地56,000坪。総費用70億円ほど。すでに杉並には宿泊施設が5つあったというのに、なぜさらに作ったのでしょう。完成は1994(平成6)年だからバブル後ですが、バブルの頃は杉並もかなりの想定外の税収だったそうです。早く言えば、金あまりだったのですね。
現在は民営化(無償貸与)していますが、もとより儲かるものでもなくて、赤字は受託法人(東吾妻町出資の会社。社長は町長さん)がかぶります。杉並区民の利用には区から補助が出る(2,000円/1泊)ので、それなりの利用数がありますが、それがなければ経営はもっと厳しくなるでしょう。単純に収支だけから言えば、手放すことになるのだろうけれど、立地条件等考えると、この施設の引き受け手があるとは思えません。区民福祉にはなっていると思うけれど、それにしても70億円。いやはや、当時の税金の使い方にため息が出ます。