■ 1日目:8月8日(土曜日)
12時集合・鹿児島空港到着ロビー/ 12:30 レンタカーにて空港出発
●霧島連山(えびの高原、新燃岳、高千穂高原、高千穂樹海) 13:00〜16:00
40万年前の加久藤カルデラ噴火の後に次々と噴火してできた火山の集合体。日本で初めて国立公園に指定された。日本本土最南端の高山地帯であり火山地帯でもあるという特徴的な地域のため、垂直推移や北限・南限の貴重な動植物が多い。
幕末に坂本龍馬が傷の治療の為、妻おりょうと新婚旅行で訪れた温泉や登山したといわれる高千穂峰がある。2011年1月に新燃え岳が突然爆発、今年になって硫黄岳も噴火の危険性があるとし て火山レベル2で入山禁止中。 |
●姶良カルデラと桜島 (16:00〜)
今から3万年前の超巨大噴火(VL7)によって生じたカルデラ。この時の火砕流は現在南九州全域に厚く残されており、生命は絶滅したと考えられている。現在はカルデラ壁のみが残っており、カルデラ内は海となっている。当時の噴火口は若尊子カルデラ(内径約2km)と考えられており、現在でも約200m下の海底で噴気(たぎり)している。
姶良カルデラの南壁に今から約2万年前から活動を始め、現在も活発に噴火をしている。大 きな噴火は16回あったと言われ、歴史時代に4回の大噴火(天平・文明・安永・大正)をして いる。大正噴火では溶岩で大隅半島と繋がり、昨年は大正噴火100周年で次の大噴火が迫りつつあるといわれている。 |
宿泊:国民宿舎レインボー桜島(18:00着) (099)293-2323 ¥10,780 |
■ 2日目:8月9日(日曜日)ホテル発(8:00)
●溶岩道路展望台 湯平展望台(8:30〜9:00)→ フェリー(9:30)
大正溶岩により生じた溶岩原。植生が未だ不十分である。桜島北岳中腹(高度372m)にある。近くには京都大学桜島研究所観測室(高度406m)もある。大正噴火1911年の噴火口も見える。 |
●鎮守氏講演(11:00〜12:00)
出水高校時代の授業中に落とした消しゴムをなかなか拾えなかった生徒を見逃さなかった。水俣病で視野狭窄の状態だった。家庭訪問をし、地元の医者と共に水俣病患者の掘り起こしに取り組んできた。 |
昼食:いぶすき彩花菜館(12:30〜13:30) 0993-27-9022 食事と阿多火砕流 |
●指宿(阿多カルデラと特攻基地)
指宿・開聞地方は阿多カルデラの他に池田カルデラ・開聞岳・鰻池・山川港など。川尻海岸はオリビンがいっぱい取れる。
また、鹿児島県には戦争末期に特攻基地が沢山造られた。旧日本海軍の震洋艇の基地跡が休暇村指宿の敷地周辺に存在する。 |
●国民休暇村指宿(18:00着) (0993)22-3211 ¥11,730
砂浜に面した眺望の良いホテル。 |
■ 3日目:8月10日(月) ホテル発(8:00)
■午前中
●バイナリー発電(8:30〜9:30)
温泉水を利用して発電する環境に負担の少ない地熱発電。
●知覧特攻平和会館(10:00〜11:00)
太平洋戦争末期に飛び立った特攻の遺書や遺品など展示。語り部もいる。
●入戸火砕流の大崖:伊作海岸(11:30〜12:30) (食事)
3万年前の姶良カルデラからの火砕流堆積層で噴出口から約40kmの地点。当時の海面は今より低く、海岸線はず〜っと西であった。 |
■午後:川内地区
●川内原発再稼働反対活動(13:00〜14:00)
川内原発再稼働反対を地元の市会議員として闘ってきた、井上議員の話。
●九州電力川内原子力発電所展示館(14:15〜15:00) |
■午後:出水地区
●出水特攻基地跡(16:00〜16:45)
太平洋戦争末期の特攻機の出撃地。
264名が飛び立った。行政と大学と一緒に平和学習の取り組みを行う。
●中島市議報告(17:00〜18:00)
出水水俣病患者の認定救済活動を現在も行っている。 |
●宿泊:水俣:湯の出(ゆのつる)温泉「あさひ荘」(18:50着)(0966)68-0111 ¥10,800
山間に湧く良質な温泉宿。 |
■ 4日目:8月11日(火) 宿舎(7:30発)
●吉本氏講演:村丸ごと生活博物館(7:30〜10:00)
限界集落といわれた山間の村から、地元に根付いた文化を発信する活動。この 取組は「地にあ るものを探す」ことから始め、集落全体を「生活の博物館」と見 たて、訪問者に普段の生活(地域の案内、食事、各種体験)を提供している。
●曽木の滝小水力発電(10:50〜11:30)
今から約40万年前の加久藤火砕流にできた滝とその落差を利用した小水力発電。前身の発電所はチッソ創立の野口尊がつくり、チッソへ送電し肥料を作るのに使われた。 |
■ 鹿児島空港(12:30着:解散)
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