ストップ!暫定滑走路工事 三里塚の大地を守れ!
11.12 東峰集会&デモ報告





岩沢のじいさんに励まされて

 今日の三里塚集会は充実していました。
 バスは満員になり、交流や反対同盟歌を覚えながら現地に向かいました。
 現地では、駒井野から三里塚、岩山、朝倉、木の根、横堀、辺田と空港を一回りする現地調査をしました。以前とはすっかり変わってしまった風景には、あらためて驚かされました。新しい道路ができ、大きな物流倉庫が建設され、農家の移転先の立派な住宅が工事中でした。
 かつて田植えをした朝倉の谷津田が埋まっていたり、荒れ果てていたのがとても残念です。
 岩山では、岩沢吉井さん(岩沢のじいさん)に会いました。九十を越え、長時間座っていることもできないとのことでしたが、逆に私達を励ましてくれました。

フェンスに囲まれた東峰で
 東峰部落もすっかり景色がかわっていました。工事用フェンスで囲われ、県道からは、部落が見えません。
 変わっていないものもありました。厳重なフェンスや監視塔や機動隊です。
都内では見ることが少なくなった乱闘服を着ています。そして、キャップにマスクの私服たちも多勢います。超望遠レンズや長い集音マイクをもち、まるでプロのストーカーです。
 ワンパック出荷場の土間で、集会を行いました。反対同盟世話人の石井武さんは、「少数派にはなったが、われわれは正しいたたかいをしている。ここに来るときも、検問の警官に『誰にことわってここにいる』といってやったら、『どうぞ、おとおりください』といって通した。」「暫定滑走路というが、飛行機が飛ばなければ滑走路ではない」と元気よく語りました。また、石井紀子さんは「金網にしろといったが、穴明きのフェンスになった。囲まれてうっとおしいので、5日の収穫祭でフェンスに絵を掛けた。」とあいさつされました。現地で生活している東峰団結小屋、横堀労活評団結小屋の方からも工事の状況や、立ち退き攻撃についての報告がありました。

「鉄壁の意思を持って」
 加瀬勉さんからは「闘争の高揚期における一時の英雄的行動は誰にもできる。しかし闘争のもっとも困難な時に最後の勝利を確信して権力の前に身を挺して戦のできる仲間は少ない。鉄壁の意志を持って権力の前に立ちはだかり暫定滑走路の建設を阻止しよう。」と短いが力強いメッセージが寄せられました。
 参加者は百数十名程度だと思いますが、東峰地区をデモしました。私達アジ連は、赤い鉢巻でしっかりとスクラムデモをやり、焦点となっている東峰神社のまえで機動隊ともぶつかり、工事阻止の決意を示しました。
 デモの後は、石井さんのつくった暖かい冬瓜汁を食べ、そのお礼として参加者一人一人が色紙で花をつくってフェンスに飾り、ほんの少し景色を明るくしました。(T)





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