9.25 第一回セクシュアルライツ学習会


稲葉雅紀さん(動くゲイとレズビアンの会)を迎えて
「アジアにおけるレズビアン・ゲイ解放運動と私たち」

 九月二十五日、アジア連帯講座は、中目黒スクウェアで、「アジアにおけるレズビアン・ゲイ解放運動と私たち」を三十五人の参加で行った。
 まず、九月十九日に札幌で開催された「第四回レインボーマーチ」に参加した仲間によるスライドが上映された。「第四回レインボーマーチ」では前夜祭を含め、五百六人がパレード、集会に参加した。その模様がスライドから伝わってくる。パレードでは、沿道にいる市民からも声援が寄せられるなどの人気ぶりだったという。
 札幌の「レインボーマーチ」に参加した仲間からは、感想も含め意見が述べられた。
 「ある社会運動に関わっていて、二十九歳の時に一緒に行動している同性が好きになってしまった。ちょうど・動くゲイとレズビアンの会・(アカー)が「府中青年の家」裁判(注)を行っていた頃、国会で反安保闘争などのデモをしているとき化粧をしてスカートで参加したりした」。そして「パレードに参加することは、本当の自分が表現できるもの。自分の存在を社会に訴える場として、セクシュアル・マイノリティは今後もこのようなパレードを続けるだろう」と締めくくった。
 続いて、稲場雅紀さん(アカー)から、アジアにおけるレズビアン・ゲイ解放運動の状況などを報告してもらった。まず、稲場さんは、「アジアの同性愛者の問題を知識だけ詰め込んでもしょうがないので」と前置きし、「同性愛者を指す言葉」についてのアクティヴィティや同性愛者の基礎知識などについて話した上で、アジアのレズビアン・ゲイ解放運動について問題提起した。
 討論では、札幌と東京のパレードの違いや、同性愛者・セクシュアル・マイノリティがパレードで表現すること、同性愛者としてアイデンティティを確立していくことの意味、差別用語の規制の是非など問題が出された。今回、「レズビアン・ゲイ解放運動」をめぐって、異性愛者をも含めた異性愛社会を変えていく取り組みの重要性が確認された。       (S)

注: 「府中青年の家」施設が「動くゲイとレズビアンの会」《アカー》への使用を禁止したことをきっかけとして、アカーが東京都を相手に提訴し完全勝訴した事件。



「同性愛者 セクシャアルマイノリティの解放に向けて その1」
 12月8日(水) 6時30分〜 
 文京区民センター2D(地下鉄三田線春日駅)

 第二回目の企画として二月六日(場所未定)に札幌からレインボーパレード実行委の方をお招きすることになりました。その事前学習として、「アンチヘテロセクシズム」(第三書館)、「同性愛者の基礎知識」(あゆみ出版)をテキストに学習会を行います。ふるってご参加下さい。





ホームに戻る