3.23 アジア連帯講座 自衛隊の変貌と危険なゆくえ 講師 池田 五律さん(派兵チェック編集委員会) | |
小泉政権は今国会で、「有事法制=安全保障基本法案」を上程し成立させようとしています。また、改憲をもくろむ議員による「憲法改正国民投票法案」提出の動きもあります。 米国の報復戦争に協力するため、昨年急遽、自衛隊法の改正とテロ対策特別措置法が制定され、自衛隊の海外派兵への道が開かれました。政府は、基本法を制定させ、これまで歯止めがかかっていた、自衛隊による住民コントロールや、海外での武器使用に道を開こうとしています。 警察予備隊として生まれた自衛隊、半世紀にわたって日本政府は「軍隊ではない」と言い続け、その一方で世界有数の装備を持つ軍隊に育ててきました。既成事実を積み重ね、最後の歯止めである、憲法改正や有事法制で、実際に活動できる軍隊・戦闘が出来る軍隊に変えようとしているのです。 陸上自衛隊は、部隊の規模を縮小する再編が行われています。しかし、テロ対策や海外派遣にシフトした再編であり、装備のハイテク化などが進んでいます。また、少子化で隊員の確保が困難ななかで、即応予備自衛官・予備自衛官補など、広く国民に浸透する制度をはじめています。 一昨年から、東京都がはじめた自衛隊中心の防災訓練=ビッグレスキューも、市街地での対テロ・ゲリラ戦や、海外都市でのPKF活動を想定した演習が、隠された目的です。 大きく変わろうとしている自衛隊の姿について、市民の立場から自衛隊を監視してきた池田五律さんにお話を伺います。池田さんは、昨年末「海外派兵!―自衛隊の変貌と危険なゆくえ」(創史社1600円)を出版し、最近の自衛隊の変化を具体的にわかりやすく解説しています。
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