1月10日、日本に亡命して一年余の前ペルー大統領であるアルベルト・フジモリが、なんと拓殖大学で「テロリズムとの戦い」と銘打って客員教授として講演を行った。アジア連帯講座の仲間も参加している「フジモリを被告席へ!!行動」の仲間たち20余名が拓殖大学生門で抗議行動を貫徹した。他に10人ほどのペルー人グループ、ピースボートとアムネスティ・インターナショナルの仲間たちもそれぞれ抗議行動を行った。 フジモリは現在、大統領職の職務放棄、公金・寄付金の横領、コカイン密輸組織との癒着、91、92年の「ゲリラ掃討作戦」時の市民25名虐殺などなどの罪でペルーの司法当局が指名手配している人物である。また、MRTA(トゥパク・アマル革命運動)による日本大使公邸占拠時における投降した者を含む14名虐殺も記憶に新しい。 アフガン難民を入管に強制収容しながら、このような人物を保護する日本政府と、そして講演の場を与える拓殖大学への抗議の意味も込めて、この日の抗議行動は行われた。 金属探知機まで導入した厳重な警戒体制の中、仲間たちが正門前に登場すると、職員と拓大側が動員したとおぼしき学生たちと門を挟んで対峙する格好で、シュプレヒコールをあげた。また、拓殖大学学長あての抗議文を読み上げ、拓大に突きつけた。 仲間たちは約2時間、拓大職員と右翼学生による怒号と敵対をはね返して、正門前を2時間制圧して抗議を貫徹した。諸外国のメディアのテレビクルーの注目の中、世界に対して日本における国際連帯の闘いの存在を示した行動になったと思う。(F) |