9月29日(土) アジア連帯講座2001年下半期連続講座 第1回 日本にも反グローバリゼーションの津波を! | ||
▼9月11日にニューヨークで発生した無差別テロ事件は、全世界を震撼させました。29日にワシントンで予定していた国際通貨基金(IMF)と世界銀行(WB)の合同総会が中止に追いこまれました。99年末のWTOシアトル会議粉砕を牽引した「反グローバリゼーション」運動は、この2年間世界各地で行われたG8や国際機関に対する抗議行動を通じ、「もう一つの世界は可能だ!」というスローガンを現実のものとする道筋を模索してきました。IMF/WB総会への抗議行動はこのような世界的な民衆の闘いの上に予定されていました。テロリズムはこの行動を一瞬にして葬り去ったのです。多数の命を奪い、絶望を原動力とするこのようなテロリズムを私たちは許すことはできません。 ▼なぜこのようなテロがアメリカで発生したのでしょうか。それはグローバリゼーションという新自由主義を押し進めてきたものが他でもなくアメリカ帝国主義を中心としたG8であるからなのです。この政策の主要な推進機関はIMF/WBや多国籍資本でした。IMF/WBは「途上国」を中心とする国々の経済構造を多国籍資本・グローバリゼーションの要求に合致させるための処方箋「構造調整政策」を、多額の借款のかわりに押しつけ、世界規模での貧困をつくりだし、環境を破壊してきました。 ▼ブッシュはテロ攻撃に対して「これは戦争だ!」と宣言しました。私たちはアメリカや日本が国権の発動としての戦争行為を行うことには断固反対しますが、グローバリゼーションはまさに、全世界の民衆にとって、「戦争」そのものでした。日本でも小泉政権による参戦体制が準備される中、グローバリゼーションという「戦争」がこれまで以上に推し進められようとしています。完全失業率が5%を超える一方、政府によるリストラ支援が、NTT、電機、自動車をはじめとする産業のリストラ競争を引き起こしています。小泉政権は健保本人負担を2割から3割に引き上げようとしています。これらは、世界中で引き起こされてきた新自由主義政策と同様の政策なのです。その意味で私たちはブッシュの「戦争宣言」に対して、テロリズムではなく、希望に満ちた国際連帯を掲げた闘いを作り上げていかなければなりません。 ▼今回の講座は、反グローバリゼーションの現状を読み解き、新自由主義政策を推し進める小泉政権への批判軸を明らかにし、世界的な反グローバリゼーションとオルタナティヴを求める運動に合流することを目的としたものです。ぜひ参加を! 講 師 田中徹二さん(環境と金融リサーチ)/高島義一さん(新時代社) 時 間 18:00開場 場 所 全水道会館4F小会議室(JR水道橋駅東口2分) 資料代 500円 主 催 アジア連帯講座 ※当初「IMF総会を批判する」というタイトルでしたが、IMF総会が中止になったので変更しました | ||
10月27日(土) 第2回 中東情勢を読む パレスチナは今(仮題) | ||
講 師 岡田剛士さん(パレスチナ行動委員会) 時 間 18:00開場 場 所 文京区民センター(地下鉄三田線春日駅上、水道橋駅から徒歩10分) 資料代 500円 主 催 アジア連帯講座
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