2000年
〜アジアに紛争や債務を押しつける「豊かさ」と日米安保はいらない〜 世界中の貧富の格差が拡大しています。3月6日付のニュースは、12億人が「肥満で、一方12億人が飢餓線上にある」という統計結果を報じました。これを発表した調査チームは、「生産能力に影響が出る」として、南北格差が深刻なレベルにまで達していることを警告しています。一方、最近の日本では親元でリッチな生活をしている「パラサイトシングル(寄生する独身者)」現象が深刻な問題として告発されています。部屋、炊事、洗濯すべてを親にまかせコストのかからない生活をする。日本では約1千万人もの若者が親元で生活しているといいます。さらには、そこから生まれると思われる犯罪が表面化しています。 アジア諸国に日本の企業が進出し、ブルドーザーで強制的に民衆を追い出し、土地を強奪し、工場を造り、安い賃金で働かせ、安い商品が大量に日本に輸入されることによって、このような現象が成立していることをもっと考えなければなりません。 さらにはその経済体制を守るために、冷戦後も安保条約があり続けているのです。北朝鮮の脅威論や世界のテロ・ゲリラ・地域紛争を持ち出し始めたのは、安保条約や基地の存在する根拠が今や崩壊しているからに他なりません。そのために沖縄をはじめとする基地被害や名護への基地の移設・強化があり続けているのです。 アジア連帯講座では、アジアに対して向けられている不平等や沖縄に依然として7割以上もの基地を置き、支配し続ける本土の「豊かさ」や日米安保条約に対決するために学び、行動しています。さらには、成田空港暫定滑走路問題に苦しむ農民に心を寄せたり、「異性愛中心社会」に生きづらさを感じているセクシャルマイノリティたちの闘いなどについて学習してきました。これからも多様な問題提起の中で学び、行動し続けるスタイルを今後もいっそう強めていくつもりです。共に未来をつくろう! ともに闘おう!! 4月15日(土) WTOシアトル会議と沖縄サミット 5月13日(土) 軍隊と性暴力について 6月10日(土) 沖縄の現地状況と対抗サミット |