権力と結託した天皇主義右翼による 2・11「反紀元節」集会への襲撃を許すな! 降ろせ!「日の丸」 歌うな!「君が代」 侵略賛美の教科書を焚書に!天皇制は解体! 日本政府は戦争被害者に補償せよ! | |
2月11日の「反『紀元節』集会」に先立つ西神田公園出発のデモにおいて、天皇主義右翼の許すことのできない暴力的敵対があった。 デモの出発地点において数台の右翼の街宣車が大音量で公園に接近、この時点では街宣者は警察に規制されていたが、まず偶然鉢合わせたというレベルではなく、最初からこの集会を狙って組織的に妨害に来ていることの証明だ。 デモが出発すると、二人の「大日本愛国党」の刺繍が入った乱闘服姿の男がハンドスピーカーを持って沿道から「非国民!」「共産ゲリラに操られた反天連は日本から出ていけ!」や許すことのできない障害者差別の罵声をがなり、デモの真後ろにくっついてくる。 大通りから乱闘服と盾の機動隊が規制に入る。普段は制服警官がデモ警備にあたるのだから、事前に襲撃情報が警察に入っていたのだろう。沿道には、10人前後の右翼メンバーが待ち構えていて、ついには、ガードレールを越えて殴りかかる、背後からデモ参加者を蹴り上げるという暴力行為に及んだ。動員された機動隊は暴力行為の後に止めに入るそぶりを見せるだけで、沿道の100人近くの私服刑事はニヤニヤ見ているだけだ。いかに天皇主義右翼と警察権力が内通してなれ合っているかを示している。 デモは右翼の暴力に断固として反撃し、警察権力の介入を許さず、「天皇制ナショナリズム反対!」「皇室外交反対!」「日の丸・君が代いらない!」とデモを闘い抜き、沿道からは「がんばれ!」と手を振って応援する市民の姿も見られた。また、右翼の暴力とそれを放置する警察に「ひどいね、警察は…」と語り合っている市民の姿も見られた。 今回の襲撃はいくつかの団体(「大日本愛国党」「大行社」その他)、20人前後のかなり組織的な襲撃で、ついに天皇主義右翼がこれまでの街宣車で近づくという水準を越えて、反天皇制運動を直接のテロ襲撃によって破壊することを目的にしていることがハッキリした。おそらく右翼の暴力的敵対との攻防の局面は続くだろう。 右翼を勢いづかせる排外主義的、右傾化的風潮にねばり強く抵抗し世論を作り変えながら、スクラム固く右翼の暴力、そしてこの「ファシズム前夜」的状況をともにはねかえしていこう!(F)
二月十一日、「天皇制の戦争責任を追及し、『日の丸・君が代』に反対する2・11『反紀元節』集会」が行われた。改憲や天皇主義右翼勢力は、この日が一九六七年に「建国記念の日」として「紀元節」を復活して以降、「神武建国」を祝う日として、奉祝行事を行ってきた。この日も「国民の祝日を祝う会」主催による「建国記念の日を祝う国民祝典」(日比谷公会堂)や「奉祝中央式典」(主催・日本の建国を祝う会、明治神宮会館)が行われ、国家主義と改憲をあおり、教科書攻撃を繰り返した。 反紀元節闘争の前半は、靖国神社に対する抗議の意味も含めて西神田公園を出発点としたデモが行われ、百人が参加した。公園周辺には、防止・マスクを付けた私服が大量に配置され、集会参加者の面割りをしている。さらに大日本愛国党をはじめとする天皇主義右翼らは、六台の街宣車を連ねて軍歌を大音響にがなり立て、「集会をやめろ」「ウジムシ帰れ」などとわめきながら集会破壊を策動し続けた。 デモ参加者たちは、右翼の挑発に乗らず、毅然とした隊列で出発し、神田一帯に向けて「紀元節反対!『日の丸・君が代』反対!天皇制はいらない!」と力強くシュプレヒコールを上げていった。 集会破壊に失敗した右翼らは、権力機動隊に守られ、ハンドマイクで怒鳴りながら執拗にデモ隊列を追いかけてきた。JR水道橋駅に近づくや特攻服を着た七人の愛国党の右翼がデモ隊列に対して襲撃を行ってきた。デモ隊は、右翼の攻撃をはね返した。 その後も右翼らは、解散地点まで機動隊に守られながら妨害行動を行い続けた。さらに、本日の後半の屋内集会の入り口まで接近し、挑発を繰り返した。また、右翼の別動隊は、屋内集会破壊のために入場を策動してきた。 本日の闘いに対する天皇主義右翼らの敵対は、この間の憲法改悪、「日の丸・君が代」強制、教科書攻撃などの強化の動きと連動し、反対派勢力に対するテロを強行することによって運動破壊をねらった動きである。また、私服権力は一貫して右翼らを防衛し、武装機動隊は反対派デモを挑発的に規制してきた。文字通り、権力と天皇主義右翼が一体となって、公然と反天皇制・紀元節反対闘争の破壊をねらってきたのである。すでに昨年、二月二十七日に横浜・桜木町駅前で「『日の丸・君が代』の法制化と強制に反対する神奈川の会」が行ったリレートークに対して、右翼と権力が一体となって破壊してきた事件が発生している。今回の襲撃からも明らかなように権力は、右翼を操作しながら運動破壊を行うという常套手段を使ったのである。この間の自由主義史観派による教科書改悪批判運動に対する破壊行為も合わせて、右翼勢力の敵対をはねかえしていくことをしっかりと位置づけながら、反天皇制・「日の丸・君が代」反対、憲法改悪反対の取り組みを全国の力で前進させていこう。(Y) |