木質バイオマスエネルギーってなに?
木質バイオマスエネルギー。それは簡単に言うと、木を燃やしてエネルギー源(熱や電気など)にすることです。古くからある薪や炭に加え、新しいさまざまな技術が開発され、現在、大きな注目を集めています。
木を燃やすとCO2が出るのに、どうして温暖化防止になるの?
たしかに木を燃やすと、石油や石炭などの化石燃料と同じように二酸化炭素が放出されます。しかし、森が再生する過程で木が成長することにより、再び炭素は吸収されます。つまり、プラスマイナス・ゼロ。そこが化石燃料と決定的に異なる点です。北欧のスウェーデンでは、一次エネルギーの20%を木質エネルギーに依っています。
木を伐ると森林破壊になるのでは?
木質エネルギーを利用するときには、一つの原則があります。それは、森の生長量を超えない範囲で伐採してゆくことです。この原則を守りながら適切に木を伐ってゆけば、里山の雑木林は若返り活力が生まれ、スギやヒノキなどの人工林も間伐材等を有効利用できます。さらに、こうした木材利用の開拓は、山村の地域経済再生への途につながることが期待できます。