学生YMCA なんぼく問題出会い塾

1999 3/22〜3/24 東京四谷 YMCA同盟にて


 
学生YMCAではこれまでに、インドのタミール・ナドゥー州にある「アンブマナイ・ボーイズホーム」(貧しい家庭の子どものための施設)等でホームステイをしたり、インドの人や文化に触れ合う「インド・スタディーキャンプ」を実施してきました。

 今年はそのキャンプの評価の年にあたり、インドからスレッシュさんをお招きし、初めての試みとして「なんぼく問題出会い塾」を開催しました!

 スレッシュさんとみんなの様子を、お届けします!

          
           スレッシュさんと拓さん


  関東地区シニア 熊切 拓(学生YMCAメーリングリストより転載)

 「なんぼく問題出会い塾」の報告です。

 今回のプログラムには全国から30名近い方々(部分参加・一部参加・飛び入り参加・飲み会参加・愛の賛歌を含む)が参加して下さいました。

3月22日(プログラム初日)

○アイスブレーキング

 小出雅生さんによる、「南北問題キーワード・ビンゴ」が行われました。
これは参加者各自が、(ビンゴの数のかわりに)南北問題に関する9個のキーワードを挙げ、それを順次発表していくことで、ビンゴゲームを行うというものでした。南北問題についての、それぞれのイメージや、共通意識などが伺えるゲームでした。

○スレッシュさんによるアンブマナイ・レポート
(→学生部委員会で報告した評価レポートはこちら)

 ここでは、スレッシュさんに、彼が運営するアンブマナイ・ボーイズホームの状況についてお話ししてもらいました。アンブマナイそのものの説明、子どもたちの家庭状況、アンブマナイ近隣の村の状況などの話から、スライドを見ながらの何人かの子どもたちのエピソードなどの興味深い話が聞けました。なお、ここでは僕が司会と通訳をつとめ、杉山さんがスライドの説明をしてくれました。

○その夜・・・

 四ッ谷の同盟オフィスから、飯田橋のユースホステルに移動した後、恒例の飲み会が始まりました。この晩のお酒・おつまみ代はすべて東北大シニアの東谷さんのカンパでした。どうもありがとうございます。スレッシュさんは最後までみんなにつきあっていたそうで、飲み会を後目にミーティングをしていた共働スタッフを心配して、のぞきに行ったりしていたとのことでした。

3月23日

○午前中

 まずは竹佐古真希さん(東北地区共働スタッフ)からの「日本の中の南北問題」という発題がありました。内容は東北地区の活動の経験から、南北問題をとらえたもので、真希さんの落ち着いた話しぶりも相まって、わかりやすくかつ感銘深い発題でした。
      発題の原稿へ


 それから、第6回キャンパーの宮田葵さん、第7回キャンパーの樋口京子さん、増田隆史くん、井戸海平くんによる、会場を巻き込んだ座談会がありました。この4人にはそれぞれのインドでの経験、学Yでの経験を語ってもらいました。

 この後、そして午後の前半を用いて、これらの発題に基づく分団・シェアリングが行われました。

○活動推進協議会
 活動推進協議会が午後に行われました。今回の協議会は新旧の委員が同席するものでした。また会議中はスタッフが席を外すという新しい試みがなされました。そのせいか分かりませんが、さまざまな意見・アイディアが飛び交い、記録を取る横山さんもてんてこ舞いでした。詳しい報告は、後日発送される「活推協便り」に載ることと思います。

 ところで、活推協に出ない参加者は、スレッシュさんを交えて近くの喫茶店で話をしたとのことでした。

○夕食後

 スレッシュさんを囲んで、質疑応答・意見交換の時間をもちました。司会は井戸海平くんでした。インドと日本企業のかかわりやアンブマナイの子どもたちの話、またボーイズホームという方法の長所と短所についての話を聞きました。

○夜

 ユースホステルに場を移して飲み会。スレッシュさんはこの夜も最後まで起きていてくれました。

3月24日
○朝礼拝

 スレッシュさんのメッセージ(通訳・大森佐和さん)の後、アンブマナイのために献金が行われました。集まった額は約1万2千円でした。

○まとめの時間

 この時間は、このプログラムのまとめとして、それぞれの分団が南北問題についてのイメージを模造紙に描き、それを発表しました。この後解散となるのですが、活推協のメンバーは引き続き会議を行いました。

 以上、ざっと流れを書いただけですが、「活推協便り」とともに発送する「出会い塾」報告には、参加者の感想が載る予定です。

それでは。

Kumakiri Taku <熊切 拓>


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