ドビュッシー「月の光」 & 讃美歌「主我を愛す」 |
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ドビュッシー(1862−1918)はフランスの作曲家です。幼い時は貧しい家庭に育ちましたが、伯母のもとでピアノの手ほどきを受けたことがきっかけになり、詩人ヴェルレ−ヌの義母A.フロール・モーテの目にとまりました。そしてパリ音楽院へ入学し、ローマ大賞を受賞して卒業しました。 彼の音楽は<色彩とリズムを持つ時間>が特徴で、ショパン以来の独創性を持って、音楽表現の可能性を広げました。 パリ万博ではジャワのガムラン音楽に衝撃を受けたり、ソレムの修道院にグレゴリオ聖歌の研究に行ったり、様々な音楽の勉強に熱心でもありました。 ドビュッシーのピアノ曲「月の光」原曲はこちらです。 ドビュッシーお薦めサイト ○ドビュッシーとラヴェル ○クロード・ドビュッシーへのオマージュ 月の光 Clair de Lune (Paul Verlaine) あなたの魂は選り抜きの風景のようだ 魅惑的な身ごなしでリュートを弾き 踊りながらそこを過ぎるとりどりの仮面やベルガモの衣裳 幻想的な仮装のしたで、そこはかとなく悲しげな 恋の勝利やめぐまれた人生を 短調で歌われながらも おのれの幸福を信じている様子もないその歌は 月の光に溶けてゆく... 梢の鳥たちを夢見させ 大理石の像の間の、ほっそりとした噴水を うっとりとすすり泣かせる 悲しげで美しい、あの静かな月の光に。
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