最近の私
＜津軽の冬＞
北国津軽の冬を迎えて、今年で10年目です。生まれが札幌なので冬や寒さには強い方ですが、それにしても北国の寒さには、毎年驚かされます。
津軽は、ある日突然冬がやって来ます。昨日までは秋の装いだったのに、朝起きると一面の雪景色。穏やかな秋の日差しが、突如として冷たい輝きを放ちます。
昨年冬の演奏会で、「雪のオルガン 〜津軽わらべ歌幻想」という作品を、作曲の笹森建英先生に作っていただきました。
皆さんは冬や雪と言うと、どんなイメージを持たれますか？ 雪への憧れや淡い情景など、浮かぶ方もおられるかな。
北国の人にとっては長い冬の始まりですが、雪景色のしんとした情景は、厳しさの中にもどこか凛とした美しさもそなえています。
自然の偉大さと怖さを知っていると、私たちはほんの少し謙虚になれるように思うのです。ローカルの人々の何気ない営みを、これからも大切に受け止めていきたいです。
〜竹佐古真希〜