◆ モンバールからテゼへ ◆
日曜日のミサを終えた。日曜日は早朝のお勤めはなくて 9時半からだったので、気持ちも身体も幾分楽だった。 さすがに日曜日、近くの住民と思われる人が集まり 狭い会堂は人々で一杯になる。
昨夜の悲しみと暗さに包まれたミサとは一変し、 この日は喜びと明るさに満ちていた。 やっと少し分からないフランス語でのミサにも慣れて来たのに、 ここでお別れとは、本当に残念。
この女性たちは親子だそうだ。 毎時の聖務日課に、ほぼ出席していた。 主要メンバーなのだろう。 しかも今日は母親にあたる人のバースデイで、 90歳になるのだとか! お誕生日、おめでとう♪♪ どうかいつまでも、末永くお過ごしくださいね☆
「アレクセイ」な神父が、車でモンバールの駅まで送ってくれると言う。 彼の普段着姿を見たが、何だかカウボーイみたいで妙にカッコよかった。(^¬^) 私とみどりちゃんの日本語の会話を何となく察して英語で答えてくる彼! やはりただ者ではないぞ。
「Dieu すわ あべっく ぶー」(神さまのご加護がありますように) というフランス語をシスターに教えてもらったので、 それを最後に皆さんに乱発して(笑) 名残惜しくテゼへの旅路へと向かった。
駅はローカルのとっても小さい駅。私の住まいの浪岡ぐらいかな? それでもクレジットカードが使えるので、本当に助かる。 ヨーロッパは、カード社会。現金をあまり持ち歩かなくてもよいのは、 旅行者の身にとっては安全面からもありがたい。 チケットを買おうとしたら、うまく伝わらなかったらしくて みどりちゃんが苦労をしていた(いつもありがとう♪)。
さすがに「どうしよう・・」と思っていたら、 何とこんな田舎で日本が聞こえて来た! 「何かお手伝いしましょうか?」 まるで英語の「May I help you?」をそのまま 訳したようなたどたどしい日本語。 しかしそれはこの異国にあって、天使の声にも聞こえた!
彼女は日本への留学経験のある才女。 「どこの大学ですか?」と聞いたら、 「東京大学です」だって。ひえー。 「普段使っていないから、少しずつ忘れるんですよ」 と言いながらも、十分だった。 私たちに会った後、1ヵ月後には京都へ旅行をすると言っていた。 本当にどうもありがとう♪ へ(^-^)/
フランスでは、多くの人々の何気ない優しさに感動をすることが多かった。 見ず知らずの旅行者の私たちのスーツケースを、駅の階段で持ってくれる人。 道や行き先を聞くと、丁寧に答えてくれる人。 それはまた、何ともスマートなのだ! わが身を振り返って、日本でこんなに海外の旅行者の人に 優しく接したことがあったろうか・・と反省しきり。 帰国したら、海外国内を問わず、知らない人々に心配りを するのを忘れないようにしよう!と密かに誓った。
無事にチケットも買えて、電車(TGV)に乗り込む。 席に座ったら、向かいは日本人のカップルだった。(^_^;
30分ほどでディジョンに到着。 乗換えまで2時間近くあったので、駅に荷物を預けて 駅の近くのお店で、ワインをいただく。 このあたりはブルゴーニュ地方なので、グルメではない 私たちも、さすがに「ワインぐらい飲もうか」と相談。 修道院では、ずっとアルコール無しだったしね。。。☆⌒(^-゜)
値段は忘れてしまったが、ボトルでせいぜい1000〜2000円。 もちろん、とっても美味♪ 数日の禁酒のせいもあって すっかりほろ酔い気分で、いい気持ちになってしまった私たち。 *〜(● ̄▽ ̄●)〜*
モンバール13:25─(TGV)─14:02 ディジョン
ディジョン 16:00─16:44 シャロン・シュル・サオーヌ シャロン・シュル・サオーヌ─17:19 マコン・ヴィル駅
テゼは遠かった・・。 マコン・ヴィルの駅からも、バスで小一時間は揺られただろうか。 電車の乗換えを少し間違えたこともあって、 ようやくたどり着いたのは、夜の8時ごろだった。
テゼのすぐ近くの風景。 いかにもフランスらしいのどかな美しさです。o(^-^)o
教会。ここはテゼのものなのかな? よく分かりませんでした・・。 とても小さくて、中は真っ暗。楽器も無いようでした。 でもテゼに来た人と思われる人が数名、 沈黙の中に祈りを捧げていました。
<佐渡教会の三村さん談> ここも(が?)テゼの教会です。 テゼのブラザーたちが最初に黙想と祈りの場所として使っていた 建物。もともとは村の教会。ローマ・カトリックのおみどう。 たしか後に教皇になることになるなんとか、という人が、プロテスタントの ロジェに使用許可をだした、ということではなかったかしらん。 現在はテゼのブラザーの中に、テゼ担当のローマ・カトリックの 司祭がいるようです。テゼ発祥の地。 リマ文書に取り組んだブラザー・マックスや ブラザー・ロジェのお母さんのお墓があります。
教会の敷地内には、小さな墓地がありました。 装飾がとてもステキで、思わずシャッターを切る。
|