ヨーロッパ旅行(報告編)
◆ パリからモンバールへ ◆ いつまでもサン・シュルピス教会にとどまっていたかった、 もっとパリの街を堪能したかった・・そんな幾分センチメンタルな気分で、 みどりちゃんと2人でパリを後にする。 電車に乗って、ローカルのモンバールという所まで。 パリから急行で南下、2時間ほどかかった。 知らない地への小さな冒険がまた始まる。電車はボックス型になっていて、 私たちのボックスはフランス人らしい美しい中年の白人女性(まるで映画女優 のよう)と、オルガニストのマリ・クレール・アランにもどこか似た(!) おばあさん、そしてアメリカからパリに来ている黒人学生だった。 (おばあさんにフランス語を訊ねる、たくましいみどりちゃん♪) 最初は互いにぎこちなかったが、少し長い時間電車に揺られていると、 同乗者への興味も増してくる。おばあさんは英語も話せる人だった。 私たちが疲れたのもあって、スーツケースを横にして足を少しあげていたら、 突然「Are you girl?」といたずらそうに尋ねてきた。 降りる時に「ボン・ボヤージュ!」と言ってくれて、とても感激した。 そうか、こういう時に使う言葉なんだ! 一人ずつ目的地で下車し、最後は黒人の学生が残った。 歳も近かったので、互いの話もはずむ。 「日本から来た」と言うと、彼は日本のマンガが好きだと 楽しそうに話し、とても気さくな青年だった。 (まさかここで顔が公開されているとは・・彼もびっくりでしょうねっ) ようやくモンバールに到着。重いスーツケースを抱えてホームに降り立つ。 私たちの他に、降りる人はほとんどいない。 車掌さんに「ここはモンバールだよ。ホントに降りるの?」と 聞かれたほど、すごく田舎の街だった。 駅を出ても、見事に何もなく、まるで私の住まいの浪岡町のよう! でも幸運なことにタクシーがすぐに来たので、 今日から宿泊予定の修道院の住所を見せ、連れて行ってもらう。 (言葉が通じないと困るので、そうするように次第に学習していったのだ) (修道院近くの風景) 「ここだよ」と降ろされた所は、小さな街の中のとても小さな修道院だった。 今まで修道院は行ったことがないが、恐らくかなり小さい規模になるだろう。 修道院らしく外界からはがっちりと遮断された門や壁があった。 (大きな門の写真は→こちら) どのように中へ入っていいのか分からずに、ベルを押してしばし待つ。 アマンダと言う若くてかわいらしいシスターが私たちを迎えてくれた。 彼女は全く英語が話せず、私たちは全くフランス語が話せず、 最初はかなりとまどってそのディスコミュニケーションぶりに、 互いに笑ってごまかすしかなかった。 (通用門から中を見たところ。奥に見える建物は食堂で、ここでご飯を 食べました。なんと、フランス革命以前の建物でした!) |
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