ヨーロッパ旅行(報告編)2001年


◆ ボンジュール、パリ♪ ◆





名残惜しくイギリスを離れた。物価が高いのと食事の点では残念だったが、
とにかく人柄のよさと優しさには感動した。目が合うと微笑んで
くれる人の多い国だ。よい意味での王国の誇りと伝統も感じられた。

どうしてもEUROSTARに乗りたかったので、本当は飛行機の方が安いそうなのだが
ユーロのチケットを日本で手配していた。ロンドンのwaterloo駅から電車に乗り
込んでパリへ。乗る前に構内の売店で昼食のためにパンを買ったが、店の男性が
フランスなまりの英語でびっくり。よくよく聞かないと、分からないほど。
ユーロはまるで津軽海峡線みたいに(!)いつの間にかフランスに着いた。
旅の疲れもやはりあるので、のんびりとぼーっとしながらの3時間だった。

夕方6時ごろにパリの北駅着。少し緊張する。街が大きいのと、それから
ひどく当然なのだが、駅ではフランス語があふれていてびっくり。分かっている
はずなのに身体がまだ受け付けていないようだ。二人ともフランス語は全く
分からないので、両替だけしてすぐにタクシーでホテルへ。タクシーに乗るのさえ
とても緊張したが、幸いにもドライバーが中国人でよい人だったので、
かなり安心した。ホテルへ行く途中、彼は少し街のことも紹介してくれた。
ホテルはプラスドイタリーというメトロの駅からすぐ。少し繁華街からは
離れるが、今回の旅行は全体的に繁華街からは少し距離がある
宿だったので、むしろ私たち二人にとっては安心だった。
たまに繁華街や観光客があふれている地区を通ると、妙に緊張したものだ。

さすがに疲れた。イギリスでの楽しさと同時に、1週間の旅の疲れがどっと
押し寄せてきた。フランス語やフランスにまだ適応できていないせいもある
だろう。せっかくのパリの第一夜は、すぐ近くのレストランで済ませて
(イギリス帰りには、めちゃめちゃ美味しい食事だった♪)夜9時過ぎには
眠ってしまう。仮眠のつもりが、朝の5時まで爆睡!

思い切って欲張らずに寝たのがよかったのか、翌日は気持ちのよい朝を迎えた。
食事もイギリスに比べたら、失礼ながら何を食べても美味しい。ホテルは普通
のアメリカタイプのホリデイインだったが、清潔だしセキュリティーも安心。
朝食はバイキングだが、クロワッサンやフロマージュ(チーズ)があるのは
さすがフランス。

さて、PARISだ! 言葉も地理も全く分からない私たちだったが、特に
私はパリの教会めぐりをしたかった。みどりちゃんは美術館が目的。
結局凱旋門もエッフェル塔にも行かずに、本当に教会&美術館にしか
行かない、ちょっと変わった日本人なのであった・・。

最初はメトロを使って、ノートル・ダムへ♪ すぐにスムーズには乗れなかった
が、何となく到着。メトロを降りたら、目の前にはセーヌ河とノートル・ダムが
待っていた! 「セーヌって、思ったよりもきれいじゃないね」
「でも雨が降ったせいかな?」(二人の会話)



○ノートルダム@パリを背中にして撮った、セーヌの流れ。


ロンドンやエディンバラの美しい街並みを見慣れてしまうと、妙に目が肥えて
しまうのだが、パリは街自体がものすごく美しいと言う感じではない。ただ
建築物や教会が本当に歴史的な価値を持っていて、ひとつひとつが装飾品のよう
である。建築物としての教会に対する感覚も、ずいぶんと変えられた。日本の
教会が建物も調度品もわりとシンプル思考なのは、どこからの影響を受けている
のだろうか? アメリカの改革派だろうか。
その辺を調べてみるとまた面白いのだが、パリの教会はまるで
小宮殿のようにエレガント。シャンデリアがあったり装飾が豊かだった。

ノートルダムに近づくだけで、ドキドキした。橋の上で写真を撮ったりしてみる。
「あー、ようやくここに来れた」と素直に嬉しかった。教会の前は広場になって
いて、様々な人々がたわむれていた。聖堂に入ると、中はとても暗くてちょっと
恐いぐらい。防犯の上でも、少し緊張する。教会だからといって、観光地では
気を抜けないようである。用心するに越したことはない。




ではこれから少し、大聖堂の内部をご案内しましょう♪





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