お薦めの映画
●ミッション
(1986年 126分 イギリス映画)
大学生の頃、教会青年会のメンバーと一緒に観た作品。先日大学の講義リソースに使おうと、改めて再鑑賞。
舞台は1750年アルゼンチンのパラグアイ国境。偶然にも、J.S.バッハが没した年です。
エデンの園のように美しい滝の上の集落は、やがてカトリック教会や政治的な野望の中に失われていきます・・。
音楽史上「バロック時代」の『バロック』は、ポルトガル語BARROCO(ゆがんだ真珠の意)に由来し、ルネッサンス後の17〜18世紀ヨーロッパに流行した様式です。
今改めて、この時代はゆがんだ時代だったのだ・・と思わされます。
1619年20人のアフリカ人が奴隷として北米に連れて来られ、黒人の長い苦悩の歴史がここから始まります。今まで私自身気付いていませんでしたが、黒人や搾取されていた人たちあってこその「絶対王朝」だったわけです。
華やかな舞台の影には、必ず抑圧され存在を否定されているような人々がいる・・。いつもその事実を忘れずにいたいと願います。
ロバート・デ・ニーロの熱演も見ものです。
BACK