全国学生YMCA賛助会発足!




(大島青松園にて)
  
みなさん、こんにちは。
春の日差しが目にまぶしい四ッ谷から横山です。

今日は「全国学生YMCA賛助会」のご案内をさせて頂きたいと思います。

学生部委員会、同盟事務局では本会発足にあたり約1年半にわたって話し合ってまいりましたが、学生YMCAの110年を越える歴史において初めての試み、取り組みということもあり、試行錯誤、五里霧中の過程となりました。

それ故に、不十分な点、説明不足な点などあるかと思います。むしろ、多くの方々と学Yの、YMCAの、キリスト者・教会(界)のあるべき姿や、夢や願いを共有しながら一緒に完成をしてまいりたいと願っています。そこに、希望の光が宿るものであることを信じています。

なお、第一弾のお願いを2月下旬に約1200名の方々にお送りさせて頂き、現在、10代から80代まで全国155名の方からご協力の声を頂いております。心から感謝すると共に、今後も多くの方からのご賛同を頂けるようお願いし、努めて行きたいと思っています。

どうかよろしくお願いをいたします。

★『全国学生YMCA賛助会』
★全国学生YMCA賛助会 発足にいたるまで
★具体的なシステム

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★『全国学生YMCA賛助会』


 学生・青年時代に、イエス・キリストと出会い、イエスの歩んだ道を自ら求めて活動することが、人生の全体に与える影響の大きさを私たちは知っています。日本における学生YMCAは、この100年を越える歴史のなかで、イエスに生き方を学ぶことを志す青年たちを力づけ社会に送り出す働きを続けてきました。世界のさまざまな課題を知り、イエスに励まされて他者と共に生きる希望を青年たちと分かち合ってきました。
21世紀の私たちの課題は、もはやこれ以上の物質的な豊かさを追求することではなく、人間がいかに自然環境をふくむ他者と共に倫理的に生きられるかにあります。その課題を担うために、聖書とイエスの示す自由と正義に根ざす愛は、私たちにとって、そしてこれからの若い世代にとって何よりも必要なものであると信じます。

 しかしながら、現在の日本の大学や学校には学生YMCAが数少なくなり、青年たちが自分たちの時代と世界の現実のなかで聖書を読み、仲間と共に生き方を考えるような機会を得ることが困難になっています。このことは、かつて学生・青年の頃にキリスト教青年運動やYMCA活動にふれた私たちが、大切なこととして何を若い世代と分かち合うのかという私たちに託された課題を示していると思います。

 地域や世代の違いをふまえながら、その上で学生YMCAに共通する伝統と消してはならない「幻」(箴言29:18)があると私たちは信じています。私たちは次の2つの目的のために、全国学生YMCA賛助会を結成し賛助会への参加を呼びかけます。


 1.学生YMCAに集う学生青年の活動を支援する。
 2.学生YMCA賛助会員の間の全国的な交流の場を創設する。


「あなたの若い日に、あなたの造り主を覚えよ」(伝道の書12:1)という勧めの言葉は、今も変わらぬ真実です。しかし、その真実への取り組みは、歴史のなかでつねに新しくされねばなりません。真実に立ち返りをうながす声を青年たちと共に聞くことを私たちは願っています。

2000年 2月1日
(財)日本YMCA同盟理事長 加美山 節
 日本YMCA同盟委員長 岡 久雄
 学生部委員会委員長 福島 信夫
 日本YMCA同盟総主事 井口 延

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★全国学生YMCA賛助会 発足にいたるまで

 日本の学生YMCAの歴史は110年を越え、その発足は1880年代にまでさかのぼります。その歩みは今日まで続いていますが、残念ながら現在その数は多くはありません。その背景には、1970年前後の世界規模の学生運動のうねりに、学生YMCAもまた激しく揺れ動いた歴史があります。
自らを厳しく問うた当時の学生たちの異議申し立てのなかには真実が含まれていましたが、新しい理念に基づいたキリスト教青年運動が構築されず、混乱のなかで多くの単位学生YMCAと全国学生委員会が解体する痛みを経験しました。

 しかしながら、それぞれの大学で活動を続ける努力がなされ日本YMCA同盟学生部の働きもあり、中止されていた夏期学校は、1972年には夏期ゼミナールという形で全国的な学生交流の場として復活し、現在も学生たちを中心に企画運営されています。
また、引き続き世界学生キリスト教連盟(WSCF) に加盟し、この10年ではインド・スタディキャンプ、日韓学生YMCA交流などを中心に、国際交流も積極的に展開してきました。

 そして、1990年代を迎え、日本のYMCAをとりまく厳しい経済状況のなかで、1996年に日本YMCA同盟の機構改編によって、学生部が協力部へと再編成されました。
学生部委員会は、学生YMCAを地域で支える取り組みを呼びかけ、阪神中四国地区では、それを受けて学生YMCAシニア、都市YMCA、ワイズメンズクラブのネットワークで学生YMCAを支える支援組織が形成されました。九州地区や京都地区などでも取り組まれ、地域を基盤として学生YMCAを支える活動を今後も追求していくつもりです。

そしていま、21世紀に向けて、学生YMCAの役割と方向性をあらためて考える時を迎えています。現在、全国には5人の若い共働スタッフが日本YMCA同盟によって配置され、学生たちの視線に近いところで、活動の柱である聖書研究会や全国交流・国際交流のために、学生たちを献身的に支援しています。今後このような働きは、ますます重要なものとなります。
この共働スタッフの働きや全国交流・国際交流を継続し発展させるために、地域をこえた学生YMCAの活動への直接的な支援が必要です。本会を発足させ、学生YMCAを支えることをめざすとともに、会員の間に新たなネットワークを形成して、共に力を合わせて学生YMCAの運動を希望と夢のあるものとして推進していきたいと願っています。このことが、これからの日本のYMCAとキリスト教界の歩みに、青年の新しい息吹と力をもたらすものであると確信します。賛助会へのご理解とご協力をなにとぞよろしくお願いいたします。

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四ッ谷から横山です。
以下、「全国学生YMCA賛助会」の具体的なシステムとなります。
ご不明な点、ご質問等ございましたら、お寄せ下さい。よろしくお願いします。

なお、本会パンフレットには、塩月賢太郎さん(元WSCF主事・元日本YMCA同盟総主事)と新林智子さん(九州大学YMCAシニア・学生部委員)から寄せて頂きました賛同文が掲載されています。学Yの歴史的な「縦糸」とひろがりを示す「横糸」を紡ぐ感動的な文章です。

また後日、ご紹介をさせて頂きたいと思います。

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1.名 称:全国学生YMCA賛助会

2.目 的:
 1)学生YMCAに集う学生・青年の活動を支援する。
 2)学生YMCA賛助会員の間の全国的な交流の場を創設する。

3.対 象:学生YMCAの目的と活動に賛同して頂ける方なら、どなたでもご入会が可能です。

4.会費種別(年会費、選択制):
  A  10,000円
  B   5,000円
  C   3,000円
  学生 1,000円
*いずれも年額で一口を単位としていますが、何口でも結構です。
  *会費額による相違は一切ありません。
  *団体による申し込みや、任意のご寄付も受け付けております。

5.会費の使途:
 1)学生YMCA共働スタッフと学生のための活動支援、プログラム開発。
 2)会員の方および幅広い方を対象としたセミナーの開催、交流など。

6.会員への報告・集い:
 1)学生YMCA機関紙「きざし」(年2回発行)、活動案内・情報(随時)等を毎号お送りします。
 2)会員間および学生との交流や、学びを深めるための会員の集いを開催いたします。

7.申込方法:
 1)所定の申し込み書(はがき)に必要事項を記入の上、事務局までご返信ください。
 2)下記のいずれかの方法で会費をご送金ください。
   a.郵便振替 (口座番号) 00140−0−20196 日本キリスト教青年会同盟
   b.事務局へ持参
   c.関係者に託す
   *申し込み書(はがき)と入金が確認され次第、事務局より会員証をお送りいたします。
 
8.事務局:
 日本YMCA同盟協力部 学生YMCA事務局
  〒160−0003 東京都新宿区本塩町7
    TEL03−5367−6645  FAX03−5367−6641
    E−mail info@ymcajapan.org

以 上

 

 

このページの作成者:竹佐古真希(東北地区共働スタッフ)