National Wilderness 協会は、DNA鑑定によりアカオオカミがオオカミとコヨーテの雑種であり、
オオカミの種として認められないとて、絶滅危惧種からの除去を請願していました。しかし、アメ
リカ魚類野生生物局の決定により、アカオオカミは連邦絶滅危惧種として維持されることになり
ました。
アカオオカミは、1967年に、種保存の危険にさらされた種と宣言され、1973年に絶滅危惧種に
指定されました。そして、アカオオカミ回復プログラムが開発されて、実行されました。今日では、
2カ所に再導入された80頭のものを含め、40の場所に約275匹の赤オオカミが生息しています。
<一言>
オオカミでも、オオカミでなくても、命の重さは同じはずである。オオカミでないからいなくてもいい
と言う考えも、オオカミだから守らなければいけないという考えも、おかしいような気がします。血
統種だけが生きる価値があって、雑種は生きる価値が無いですか? ATSUKO
「オオカミ支配権を争う野生生物保護者」
イエローストン及びアイダホ州に再導入したオオカミをめぐり、新たな問題が起きている農場局が
出した「元々オオカミのいる場所にオオカミを再導入することは違法である」という訴えに、裁判所
は「違法である」との決定を下した。それに対し、再導入の関係者はオオカミは実際に絶滅危惧
種であり、何年もかけて話し合いを持ち、計画をたててきたもので、再導入は間違ってない,オオカ
ミ再導入は良い結果をもたらしていると主張する。「違法と言われても、今いるオオカミたちを、今
更どうすれば良いのか?」オオカミ保護者たちは、オオカミを守るための闘いに意欲を燃やしてい
る。20年もかかって再導入したオオカミをめぐる争いは、導入した後もまだまだ続きそうです。
<一言>
裁判に訴えた農場関係者たちは、とどのつまり邪魔者であるオオカミを一掃したいのだろう。
わざわざ人間が再導入しなくても、自然にオオカミは南下し、いずれはイエローストーンにも入るだ
ろうという見方もあった(実際に南下しているオオカミが確認されている)。オオカミが生きていく場
所はオオカミに決めさせれば良いのに。強制的に移住させられ、発信器をつけられ一生を管理させ
られるイエローストーンのオオカミたち。観光の目玉として脚光を浴び、人間が自然を復興した成功
例として、もてはやされてはいるが、再導入が本当にオオカミのためになったのかは疑問である。
間たちの思惑によって、オオカミたちにしわ寄せが来ないようにして欲しい。
ATSUKO
「オオカミ、保護動物から外される?」
ミネソタの森林オオカミが増えているので(主に東部)、ミネソタ州天然資源省は、森林オオカミを
絶滅危惧種としての保護動物のリストからはずすことを考えている。来月、州内の意見を集め、12
回の公聴会を開きオオカミ管理に対する円卓会議が行われることになった。