オオカミにまつわる神社紹介
虎捕山鎮座
山津見神社(やまつみじんじゃ)福島県相馬郡飯舘村佐須字虎捕266
TEL:0244−42−0846*西暦1000年頃、橘墨虎(たちばなのすみとら)という凶賊がおりました。源頼義(みなもとのよりよし)公が奥境鎮守のためにこの地方に来たとき、窮状していた近隣の人々から墨虎を退治してほしいと頼まれ、頼義公は部下に命じ墨虎を討たせる事になりました。
しかし、なかなか墨虎を討つことができません。ある夜、頼義公の夢の中に「墨虎を獲んと欲せば白狼のあしあとをふみ追うべし」とのおつげがありました。果たして頼義公の家来が山の中にはいると、獣の足跡があり、これを辿り墨虎を討つことができたという。頼義公は山の神に感謝して山頂に祠を建て「虎捕山神」と御名を称えました。*御眷属(ごけんぞく)信仰:
山の神の使いは「白狼」で、世に「御眷属様」と尊ばれています。
もともと神社には御祭神と御祭神に仕える命持ち(みこともち)の数百数千の眷属神々がおられ、その下にお使いの動物などがおりますが、「白狼」のはたらきがことのほか著しいのでそう呼ばれているのです。
虎捕山頂に眷属をお祀りしているところがあり、お祭りには必ずお供えをすることになっています。