世紀の大発見になるか?ニホンオオカミ?九州で写真撮影
九十五年前に絶滅したとされるニホンオオカミにきわめてよく似た動物が、九州中部の山中で見つかった。福岡県立小倉西高校長の西田智さん(60)が写真撮影に成功し、今月十二日、東京大学農学部で開かれた「野生生物保護学会2000年大会」で発表した。 写真は今年七月八日夕、九州中部の山中で撮影。体長約一メートルで、乳首が発達していることなどから授乳期のメスとみられる。西田さんの様子をうかがうようにした後、山頂の方向に走り去ったという。 ニホンオオカミ研究の第一人者で、元国立科学博物館動物研究部長の今泉吉典博士の鑑定によると また、国立科学博物館の小原巌・科学教育室長も「頭骨を比較しないと結論は出せないが、特に背中や足の外側の色が非常によく似ている」と話している。ニホンオオカミの標本が保管されているオランダ・ライデン博物館のスミンク博士からも保管されている標本とよく似ているとの書簡も送られている。 ただ、研究者の中には、「飼われていたジャーマンシェパードか、ジャーマンシェパードとタイリクオオカミとの交雑種ではないか」とする丸山教授(東京農工大)をはじめ、否定的な見方や慎重論を唱える人もいる。 実際、捕獲して頭骨の形状などを詳しく調べない限り、最終的な結論は下せない。このため、西田さんは専門家の協力も得ながら、採取した毛の分析などを行い、さらに証拠を積み重ねていきたいとしている。 11月20日読売新聞朝刊より 写真の画像と記事全文はこちらで、 http://www.yomiuri.co.jp/04/20001120it01.htm
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