オオカミ、町のイヌを襲撃:その後

 
 事件のあったナインのホームページにメールで問い合わせをしたところ、お返事をいただきました。Winston Whiteさんは、地元のイヌイットで、自分たちは毛皮のためにオオカミを狩ること、またよっぽどの飢えがないかぎりオオカミを食べるようなことはしないと書かれてありました・・・でも、食べることもあるのね。オオカミと生息地を共にする環境が羨ましい。A


カナダのラブラドールからです。
はい、2頭、もしくは3頭のオオカミが小さな町に姿を現したのは、9月までの2ヶ月間でした。
オオカミたちは、2、3の愛玩用の犬を攻撃しました。
私達は警察とともにハンターの出動を要請し、2頭のオオカミを射殺しました。
ご存じのように、オオカミが健康な時は、非常に内気な動物です。
それが、殺した一頭のオオカミは、よろめくようでもなく不注意な様子もなかったので、狂犬病ではないのではないかと思われました。
恐犬病にかかった動物が歩く時は、よっぱらっているようにふらふらとして見えますから。
私自身は、そのオオカミはよろめくような状態がまだ現れていない非常に早い段階の狂犬病ではないかと疑っていました。

オオカミの死体は、恐犬病かどうか調べるために南部ノバスコシアの特別な研究所へ送られました。10日後、オオカミが狂犬病だという結果がでました。

現在私達は、他のオオカミやキツネの様子を観察しています。
狂犬病の症状が確認されたものはまだありません。
オオカミに噛まれたけれども殺されなかった犬たちは、予防接種をしていないものは安楽死させられました。オオカミとのどのような形でも接触を持ったものたちは、予防接種をしているものも慎重に観察しています。

Winston White