退役軍人は占領の終結を要求する

マイク・ファーナー
2004年7月28日
CounterPunch原文


兵士を撤退させなければ、私たちは弾劾の行動を起こす

米の退役軍人たちが、米国大統領選挙で誰を支援するかをめぐって論争を続けている中、退役軍人組織の一つが、来年大統領になる者に対して---それが誰であれ---警告を発した。

先週末(7月24日)、400人以上の「平和を求める退役軍人たち」(VFP)メンバーがボストンの年次総会に参加し、ダニエル・エルスバーグ、歴史家ハワード・ジン、元国連武器査察官スコット・リッター、「軍人の家族は声を挙げる」のメンバー、そして新たに結成された「戦争に反対するイラク戦争経験者」の演説を聞いた。VFPはまた、「2005年1月20日以降にホワイトハウスの座に就く者へ」と題するメモのかたちで決議を採択した。この決議は、次のことを要求している。

「次期米国大統領は、就任後10日以内に、60日のうちにイラクからすべての米軍兵士を撤退させると発表すること、もし就任後10日以内に60日のうちにイラクからすべての兵士を撤退させるという公式発表がなされない場合には、「平和を求める退役軍人たち」は、大統領の弾劾を求める誓願を含め---ただしそれに限らない---キャンペーンを開始する」。

決議は、「イラクにおける米国の駐留は、不安定化と暴力を引き起こしているのであり、それらを防止しているのではない。「平和を求める退役軍人たち」は、2004年の米国大統領選挙で誰が勝とうと、この不道徳で不正な戦争を終わらせるために献身する」と述べている。

エマーソン・カレッジに集まった退役軍人たちに向けて、こうした気持に同調する演説を行なったスコット・リッターは「イラクは燃えている。そしてわれわれはその火に注がれる油であり、それを取り去る必要がある」と語った。

やはりボストンで開催されていた民主党の大統領候補指名大会が終わる直前にあわせて、VFPの予定に組まれていた最後のイベントは、民主党員たちが集っている、武装ガードが林立する要塞のようなコンベンション・センターへ向けた平和行進であった。

VFPの会員は、昨年ブッシュ政権がイラク侵略を命じて以来4000人以上に増大した。VFPは米国80カ所以上に支部を持っている。


イラクからウェブログを発信しているパレスチナ系のライードさんがイラク側責任者を務めて、米国のNGOが行なった民間人犠牲者(死者・負傷者)の調査結果がウェブで公開されました。ご覧下さい。ライードさんのウェブログの日本語版はこちら

日本国内の諸事情などもコメント的に紹介できればと思っていますが、なかなか手が回りません。
益岡賢 2004年8月1日 

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