ラウール・マハジャン
原文
2004年4月25日 東部標準時午前7時10分
オランダ・アムステルダム:ファルージャにとって、事態はとても良くないようだ。ファルージャ封鎖を部分的に終わらせ病院への道を開くために停戦に合意したのかも知れない様々なムジャヒディーンのグループは、どうやら武器を拠出する意図などないらしい(「重火器」さえも)。米国は、戦わずして戦争に勝つためにこうした要求を出した。
ファルージャはどうやら降服しなさそうなので、ブッシュとその顧問たちは、この週末に、ファルージャを完全に爆撃するかどうか決めるようだ。ニューヨーク・タイムズ紙の記事からすばらしい文言を引用しておこう。
土曜日、議論に参加した上級政府職員は、「数千人のゲリラを放置しておいて、町を恐怖に陥れ、また我々に向かって撃つような真似をさせておくわけにいかないことははっきりしてる」と語った。「今や、問題は、できる限り犠牲者を最低に抑える方法があるかどうかである」と。
ファルージャの状況について基本的な知識を持ち、イデオロギーに色づけられていない人ならば誰でも、町を恐怖に陥れている数千人の者たちが誰なのか、はっきりわかるはずだ。町を恐怖に陥れているのは、戦車やAC−130攻撃機、F−16、狙撃兵などで町を襲撃している米軍であり、その攻撃からファルージャを守ろうとしている人々のことではない。
これまでに起きたすべてのことを考えるならば、愚かな復讐と軍事力を見せつけることへの欲望が勝利を収め、ファルージャ総攻撃が開始されるであろう。ブッシュが言うように、「ギャングと殺人者の一団によってアメリカがイラクから追い出されることなど決してない」。こうしたナンセンスは、これまであらゆる植民地支配者がそれに反対する人々に投げかけたものである。ヘンリー・リウがアジアタイムズ紙で指摘するように、バンカーヒルの戦闘で英軍の将軍トマス・ケージは、アメリカのゲリラをヤクザの税金逃れと呼んでいた。
アフメド・アブデル・ガフル・サマライ尊師は、著名なバグダッドのモスクで金曜日の礼拝を行なった際、「私たちはイラクの血が流れることを許しはしない。あなたたちが再び攻撃するならば、イラク全土が、北の端から南の端まで、東の端から西の端まで、ファルージャと化すだろう」と述べている。私が話をしたほとんどすべてのイラク人が、同じ思いを抱いている。
悪しき月が昇りつつある。ブッシュは聖書がとてもお気に入りだというから(どうやら子供時代の最愛読書だったらしい)、風を撒くくだりを読むべきだろう[Sowing the wind and reaping the whirlwind: 風を撒いてつむじ風を刈り取る、ホセア書8:7]。
総攻撃の後でなく、それが始まる前に抗議行動が起こるとよい。。。
日本国際ボランティアセンターがファルージャへの緊急支援を開始しています。イラクからの声バグダードバーニングそしてRaed in the Japanese Languageも見て下さい。
「我々はイラクで人道復興支援をしてるんですよ。戦争をしているわけじゃない」。「イラクのサマワで復興支援にあたる自衛隊は・・・・・・」。「国際社会の一員として、イラクの復興に・・・・・・」。こう宣言する日本国の首相ならば、ここで紹介されている記事を、このように要約するかも知れません(しないかも知れないし、そもそも関心ないのだろうけれど)。
ジョージ・W・ブッシュ米国大統領のホワイトハウスのFAX番号は、
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東京の米国大使館政治部の電話番号は、
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