アルジャジーラ
原文
2004年4月9日
今週(4月上旬)のファルージャにおける戦闘で、少なくとも450人のイラク人が殺され、1000人以上が負傷したと、ファルージャにある病院の医師は語った。
殺された人450人、負傷者1000人という数字をロイターに語ったのは、ファルージャ中央病院院長ラフィ・ハヤド博士である。ロイターは、ハヤド博士が、どのようにこの数値を出したかについては触れていない。
バグダッドでは、暫定統治評議会の評議員補佐が、4月9日、米軍が「反乱部隊」に対して行なった6日間にわたる軍事作戦で、400人以上のイラク人が殺され、1000人が負傷したと語った[写真はファルージャでの犠牲者]。
「これまでに、ファルージャでは、400人以上のイラク人が殺され、1000人以上が負傷した」。こう語るのは、イラク・イスラム党のムフシン・アブドゥル・ハメード評議員の補佐官である。
我々は、この情報をファルージャから受け取った。ファルージャのあらゆる病院からの情報だ。100%正しい情報である」。彼はAFPにこのように語った。
イラク・イスラム党は、バグダッド西部にある街で、負傷者の運搬、物資供給、紛争の停止などの仲介を試みている。
ファルージャでは、米国の占領軍が、街を爆撃している。これは、米軍はファルージャでの軍事行動を停止しているというポール・ブレマーの言葉が嘘であることを示している。
ブレマーは、9日(金)、記者たちに、「本日正午から、連合軍はファルージャでの攻撃作戦を一方的に停止している」と語っていた。
けれども、米国主導の占領軍作戦副司令官マーク・キミット准将は、停戦の報道を否定している。
ブレマー発言の直後に、米軍は、新たな軍事行動を起こし、ファルージャを空爆した。何十人もの住人がこの攻撃で負傷したとアルジャジーラの特派員は語っている。
キミットはAFPに、「ファルージャでの停戦について調停合意はない」と語る。「ゲリラと連合軍の間に合意はない」と。
イラク統治評議会の声明
その前に、評議会議員モフシン・アブドゥル・ハメードは、イラク・イスラム党を代表してアルジャジーラに、ファルージャでの軍事行動は24時間停止されるだろうと語った。さらに占領軍とイラク人レジスタンス戦士が望めば、停戦はさらに続けられると声明は述べていた。また、イスラム党は、ファルージャの主要人物と会談するために使節団を送る予定である。
既報かもしれませんが、紹介します。日本政府が自衛隊は「人道復興支援をしている」という虚言を繰り返している中、重なりがあっても、イラクの状況を報じた文書は多い方がよいと考え、紹介します。殴り訳なので、固有名などチェックしていません。すみません。
米英によるイラク侵略と占領は、国際法的に、完全に不法で無法な行為です。それに協力した自衛隊派遣は、国際法違反と日本国憲法違反という二重の不法・無法行為です。個々の自衛隊員の意識がどうであれ。小泉首相や安倍幹事長、福田官房長官、川口外相、石破防衛庁長官が、どんなに自己幻想を肥大させ、自衛隊は「人道復興支援をしている」と言おうと、自衛隊が不法占領の一端を担う侵略者の一員であることには変わりません。
イラクで人道活動家が拘束されたことをめぐって、様々な行動が進行中・予定されていますが、なかなか参加できないという方は、ぜひ、政府とメディアに、自衛隊の即時撤退こそが、正当で公平でかつ法的な、あるべき決断であること、それが拘束された人質を救うとともに、これ以上イラク人の犠牲者を出さないためにも最も大切なことであることを伝えていきましょう。
ご参考までにhttp://www.impala.jp/pandora/index.htmlもご一読下さい。