コロンビア:民主的プロセスの失敗
ギャリー・リーチ
2006年2月6日
コロンビア・ジャーナル原文
ベネズエラで、議会の2割以上は得られそうにない野党集団が最近行われた選挙をボイコットした。このボイコットにより野党は、ベネズエラの選挙プロセスの信頼性を疑問に付すことにまんまと成功した。しかしながら、結局、野党のボイコットは、民主的手続きの信頼性がないと主張する野党が、実際に信頼性を失わせようとする試みに過ぎなかった。一方、隣国コロンビアでは、新たな選挙の季節を迎え、すでに、いつもながらの候補殺害が起きていることで、民主主義の正当性が重大な攻撃に晒されている。とりわけ、アレバロ・ウリベ大統領に反対する候補たちが、名目上は停戦に参加しているはずの右翼準軍組織により標的とされている。
コロンビアで2002年に行われた前回の国会議員選挙では、準軍組織が支配する地域では、脅迫と暗殺により、親ウリベ派議員の数十人が、対立候補なしに選挙を戦った。その結果、準軍組織は、自分たちが選んだ候補の当選を確実にしたのである。実際、準軍組織は大成功を治め、コロンビア自警軍連合(AUC:準軍組織の傘組織)の指導者サルバトレ・マンクソは選挙後、議会の30%を準軍組織が支配していると宣言した。
準軍組織は、3月に予定されている国会議員選挙を前に、同じ戦略を実施しているようである。国連によると、この一カ月で、コロンビア南部の市長候補3人が準軍組織により殺された。今年の選挙の前哨戦となる市長選も、コロンビアの不法武装グループが26人の候補を殺した2003年の市長選を思い起こさせる。そして、この2年間に2万人以上のAUC兵士たちが武器を捨てたことになっているにもかかわらず、2005年に準軍組織が殺した人の数はその前年の二倍以上になっていることが、ボゴタを拠点とする紛争分析資料センター(CERAC)により示されている。
米国ワシントンDCにある国際政策センターのアダム・イサックソンによると、「コロンビアの準軍組織グループは『武装解除』しているにもかかわらず力を強めているようである。権力強化の重要な道はコロンビアの選挙プロセスである。ちょっとした賄賂と膨大な脅迫により、AUCのボスたちは、見方の候補が州知事・市長そして国会議員になることを保証している」。
コロンビア大統領に反対する候補の多くが立候補を取り下げたり暗殺に直面している状況で、コロンビアの選挙プロセスを正当なものと見なすのは困難である。つまり、コロンビアにおける選挙の逸脱は、ベネズエラの野党が直面する問題よりもはるかに大きな民主主義への脅威なのである。
米国の駐コロンビア大使ウィリアム・ウッドは、コロンビアの政治プロセスにおける武装解除した準軍組織の役割に疑問を呈したため、ウリベ大統領に米国の介入だと非難された。コロンビア上院議員の一人は、準軍組織とのつながりにより自分の党の候補リストから自分の名を削除するよう働きかけたとしてウッドを非難した。けれども、ベネズエラ、ボリビア、イラン、エジプトそしてレバノンで、選挙により米国に批判的な政権が誕生したことを考えると、ブッシュ政権がコロンビアの民主プロセスの正当性に真剣になって疑問を呈することはありそうにない。というのも、まさにこのような選挙で、近しいお仲間が再選される可能性が高いのだから。
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2005年/イラク/32分/日本語字幕付
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日本語版制作:『ファッルージャからの証言』日本語版制作委員会
頒価:2500円(資料付)+送料200円(2枚以上は送 料無料)
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2004年11月、米軍はイラク中部の町、ファッルージャを包囲攻撃し、数千人にのぼる住民を虐殺しました。
このドキュメンタリー映画は、包囲下のファッルージャに潜入して撮影された映像と、虐殺を生き延びた住民たちの目撃証言をもとにした貴重な映像作品です。
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加入者名:イラク署名運動
■戦場における死〜その責任をめぐって〜
『日本が占領した海南島で―60年前は昨日のこと―
映画上映とディスカッション
【主催】テロリストは誰?九条の会
【共催】現代企画室
【賛同】靖国解体企画(賛同団体を募集しています)
【日時】3月4日(土)14:00−17:00
(終了後、交流会を予定)
【場所】東京労働会館7Fラパスホール
(参加費1000円)
豊島区南大塚2−33−10
(JR大塚駅、丸の内線新大塚駅、徒歩7分)
【映画】『日本が占領した海南島で―60年前は昨日のこと―』
『8月15日事件の記録映像』(予定)
【報告】キムチョンミさん 1949年大阪生まれ。
山口素明さん 1966年東京生まれ。
太田昌国さん 1943年北海道生まれ。
■加速化する監視社会〜「テロ対策」と外国人差別〜
日時 3月11日(土) 14:00開演(13:30開場)〜17:00
会場 立教大学池袋キャンパス 7号館7102号室
東京都豊島区西池袋3-34-1(池袋駅西口より徒歩約7分)
http://www.rikkyo.ne.jp/grp/kohoka/campusnavi/ikebukuro/index.html
資料代 1000円(学生500円)
定員:約150名(きでるだけ事前予約をお願いいたします)
【基調講演】14:05〜14:45
難波満さん(弁護士)
「日本におけるテロ対策の問題点
〜外国人の出入国・在留管理の問題を中心に〜」
【パネル・ディスカッション】 14:45〜17:00
「テロ対策と外国人差別」
<パネリスト>
張學錬さん(弁護士):外国人住民からみた「テロ対策」
西邑亨さん(フリーライター/テクニカル・ライター):監視社会とテクノロジー
木下ちがやさん(一橋大学社会学研究科博士課程、政治学専攻):
アメリカに見る現代的なテロ対策
難波満さん
<コーディネーター>
旗手明(自由人権協会・外国人の権利小委員会)
*途中に休憩が入ります。
*パネル・ディスカッションに質疑応答も含まれます。
*英語同時通訳あり
【主催】
移住労働者と連帯する全国ネットワーク
社団法人アムネスティ・インターナショナル日本
【予約・お問い合わせ】社団法人アムネスティ・インターナショナル日本
TEL:03-3518-6777 FAX:03-3518-6778
E-mail:stoptorture@amnesty.or.jp
*「学生」または「一般」の旨を明記してください。
■共謀罪についての情報ページ
http://kyobo.syuriken.jp/
http://kyobo.syuriken.jp/syuseian.htm
公開シンポジウムはこちら
■■ 米国のイラン攻撃を阻止する国際署名のご案内 ■■
Only the People will stop the war
StopWarOnIran.org
http://stopwaroniran.org/
http://stopwaroniran.org/petition.shtml
□アメリカが今度はイランを攻撃するのではないかとの懸念が強まり、戦争反対の国際署名運動をアメリカのグループ"StopWarOnIran.org"が開始しました。
以下の手順などをお読みいただき、ぜひご協力をお願いいたします。(どすのメッキーさんより)
□手順
言い方が不謹慎かもしれませんがStopWarOnIran.orgのページはとてもよくできていて面白いです。署名のページ
http://stopwaroniran.org/petition.shtml
もやってみるとわかりますが、メッセージを確認したあと、要人がずらーーーと顔写真入りで出てきて(ジョン・ケリーもいます)、誰に送るか選択できます。メッセージも英語に自信のある人なら、自分で手直しして送ることができます。
では、かんたんな署名方法です。
(1)上のページの右側のフォームで(*)印のついているのが必須入力項目ですので、これのみ説明します。
First Name:名前 例 Hideki
Last Name:姓 例 Matsui
名前を公表して構わない方は"Add my name to the online list of signers on StopWarOnIran.org"の前にチェックを入れて、その下の""List my organization"の3個の選択肢は""as a signer"のままにしておいて下さい。
Address:町名以下の住所 例 1-2-3 Kanamori-cho
City:市町村 例 Hiroshima-city
State/Region:'Other'を選択
ZIP:郵便番号を'-'を入れずに
Country:'Japan'を選択
Area Code and Phone:市外局番を含めた電話番号
Email:電子メールアドレス
StopWarOnIran.orgから情報が欲しい方は、"Sign me up for updates and action alerts from stopwaroniran@stop-war.org (low volume) "の前にチェック。
(2)ここまで入力したら一番下の[Submit]をクリック
(3)用意してあるメッセージが表示されるので、[Preview message]をクリック
(4)送りたい人リストが出てきますので、スクロールして顔を眺めたら一番下の[Send Message]をクリック
(5)"Thank you for letting President Bush, Vice President Cheney, Secretary of State Rice, Secretary of Defense Rumsfeld, U.N. Secretary-General Annan, Congressional leaders, and the media know you want NO WAR ON IRAN! ”というお礼のメッセージ画面が出たら終了。
□用意されたメッセージの日本語訳
私は重大な関心を持って、米国の新しい戦争(今回はイランの人々に対して)の脅威が増大しているのを見守っています。
メディアは、イランがいわゆる核の脅威を引き起こし、米国が軍事行動を起こす必要があると仮定する報道でいっぱいです。こうした報道は、数ヶ月のうちにイラクでの戦争に導いた「大量破壊兵器」のストーリーを思い起こさせます。
イラクへの不法な侵略に導くために、ブッシュ政権は、イラクは大量破壊兵器を大量に備蓄していて、45分以内に米国に対し核兵器や生物化学兵器で攻撃を開始することができると断言しました。
アメリカは直ちに攻撃しなければならない、「キノコ雲(決定的証拠=the smoking gun )が発生するという最終的な証拠を待つ」ことはできない」と、ブッシュ大統領は言いました。今、わたし達は誰でも、この宣伝が侵略戦争を正当化するためのでっちあげだったことを知っています。
もはや、こうした報道はすべて、イランの人々に対する軍事行動を正当化するために同じようにつくられたものだということが分かっています。イランを国連安保理事会に連れて行くのは、一方的な攻撃を始めるための前奏曲です。ちょうどイラクの場合のように、どんなアメリカ政府による主張も公平な検証に耐えうるものではありません。イランは核拡散防止条約(NPT)で求められる事をこえて、押し付けがましく屈辱的な査察に従いました。いずれの査察でも、イランが核兵器開発に着手しているという証拠は見つかりませんでした。
民間居住地域に核兵器を使用した政府はひとつしかありません。そして、同じ国が地球上で最も大量破壊兵器を備蓄しています。最も危険で信じられないことには、まさに今この瞬間にも、単に脅迫するだけではなく実際に使うために、新世代の戦術核兵器が開発されているのです。その国は、言うまでもなくアメリカ合衆国です。核兵器の恐ろしさについてあるがままに議論するには、ペンタゴンに備蓄された大量破壊兵器と、アメリカ合衆国の攻撃と介入の歴史を含めるべきでしょう。
イランはアメリカによってたいへん苦しめられました。アメリカが、民主的に選出されたM.モサデク博士の政権を転覆し、パーレビ国王に玉座を戻したこと(CIAがもっとも自慢する成功)を思い出します。25年にわたり、数百万のイランの人々が痛ましい命の犠牲と引き換えに圧制を打倒するまで、シャーは、まずアメリカの石油会社の利益のために鉄のこぶしでイランを支配しました。過去27年間、アメリカの制裁のために、イランが発展する権利を妨げ、人々にたいへんな苦しみを味あわせたのです。
今、中東における新しい戦争がもたらす荒廃に反対するすべての声を、大きく告げることが不可欠です。私は、ワシントンが、イランの人々に対して制裁、敵意、そして虚偽の宣伝を行うのをすぐにやめるよう強く求めます。私は、イランに対するどんな新しい攻撃にも反対します。わたし達には帝国のための終わりのない戦争ではなく、人間が必要とする基金こそ必要なのです。
(仮訳 どすのメッキーさん 16 Feb. 2006)
□イランに関する情報 ピックアップ
【Iran Is Judged 10 Years From Nuclear Bomb】
(By Dafna Linzer Washigton Post "nd Aug.2005)
「新しい分析を直接知っている政府筋によれば、米国の主な情報機関の再調査は、イランが核兵器の主要な構成要素を製造するには、以前の約5年という評価を倍にして、およそ10年かかると予測した。
注意深く言葉を選んだアセスメントは、ホワイトハウスの力強い声明と好対照をなす。政府官僚は、テヘランが核兵器保有に決定的に近づいていると主張するが、証拠は提示されない。新しい評価は、イランの核の野望を乗り越えるための外交的な時間をもっと与えるかもしれない。ブッシュ大統領は危機が外交的に解決されるのを望むが『すべてのオプションがテーブルにある』と言った・・・・・・)(冒頭仮訳 どすのメッキーさん 16 Feb. 2006)
□注目blog(英語)
【No War on Iran!】
http://no-war-on-iran.blogspot.com/
□イランの歴史は、下記中東ゼミのページが詳しいです↓
http://www.geocities.co.jp/Berkeley-Labo/6691/rekishi.html