国連報告:コロンビアの34民族が絶滅の危機にある
サバイバル・インターナショナル
SI原文
2010年9月6日


国連難民高等弁務官が発表した報告書では、コロンビアで34 以上の民族が、居住地で引き続く暴力のために絶滅の危機に直面しているという。

報告書は、「政府の新たな努力にもかかわらず・・・物理的及び文化的消滅の危機は続いており、場合によっては大きくなっている」。

コロンビアのインディオが直面している危険として、殺人、殺害脅迫、先住民の若者の武装集団への強制的徴兵などがあるという。コロンビアの先住民に偏って大きな影響を与える問題として、国内での追放もあげられている。コロンビアに400万人いる国内避難民のうち、全国民に占める割合は2%にすぎないインディオが、合計15%を占めている。

報告書が公開される2週間前、コロンビア北部のラ・グアヒラ県で、ワユウ族の指導者ルイス・ソカラス・ピミエンタが自宅の外で準軍組織とおぼしき者に射殺された。報告書によると、2008年から2009年に、コロンビア先住民の殺害は63%増加し、2009年だけでアワ族のメンバー33人が殺されたという。

アワ族は、アマゾン最後の遊動民族ヌカク族とともに、「特別の注意」を要する民族として名が挙がっている。コカを栽培する植民者がヌカク族の土地に入り込んで以来ヌカクの人々の半数以上が一掃された。ヌカクの人々は、都市郊外に置かれた抑圧的な難民避難所と暴力に見舞われた森の間で不安定なひどい状況に置かれている。

以前出された国連報告の一つは、コロンビアで、不法作物栽培や「ヤシ油プランテーションや食肉用牛生産などの大規模アグロビジネスを行う」ために「民族浄化」作戦が進められている可能性があるとしていた。

最近居住地を追放されたウォウナーン族の指導者は、「ますます動き回れる範囲が狭まっています。狩猟や採集のためでもだめなのです」と述べている。彼は、ウォウナーン族の土地に武装集団が入り込み暴力が激化しているのはコカ栽培の流入が原因だとしている。

サバイバル・インターナショナルの代表スティーブン・コリーは本日次のように述べている。「コロンビア元大統領は暴力を減らすキャンペーンを成功させたと主張しているが、今回の国連報告書はコロンビアにおける先住民に対する人権侵害の底知れぬ記録を再び明らかにしている。フアン・マヌエル・サントス大統領の新政権はコロンビアで最も脆弱な立場に置かれている市民が一掃されないよう、遅すぎないうちにきっぱりと行動を起こすべきである。

ヌカクの人々を支援するために行動を

ヌカク族の権利を求めるキャンペーンはすでに大きな結果を生んでいます。サバイバル・インターナショナルと地元先住民組織によるキャンペーンのおかげで、1993年にコロンビア政府はヌカク族特別保留地を創り、1997年にはそれを拡大しました。

ヌカク族が現在求めているのは、保留地の境界を尊重すること、居留地で平和裡に暮らすことです。

コロンビア政府に、ヌカク族の人々が居留地に戻ることが出きるよう対処するよう求める手紙を書いてください


■ 辺野古通信

辺野古通信をご覧ください。

■ 上関原発

STOP! 上関原発をご覧ください。

■ ジャーナリスト土井敏邦さんのDVD

「“私”を生きる」「沈黙を破る」など、一連の優れたDVDが発売中です。土井敏邦さんのサイトをご覧ください。

■ 東北アジアの平和と日朝正常化を求める9・18集会

日時:2010年9月18日(土)18:00開場・18:30開始
場所:東京・文京区民センター3A
講演:「韓国併合」100年と日朝国交正常化を考える(仮題)
   姜徳相さん(歴史学者・「韓国強制併合100年共同行動」日本実行委共同代表)
報告:韓国哨戒艦沈没事件-「北朝鮮攻撃」説の疑問点
   北川広和さん(「日韓分析」編集・日韓ネット事務局)

■ STOP無印良品キャンペーン

パレスチナで弾圧を続けるイスラエルに、無印良品が進出しようとしています。STOP無印良品キャンペーンをご覧ください。

■ 武力で平和はつくれない――もう一つの日米関係へ:パレード

日時:2010年10月17日(日)集合13:00
   パレード出発14:30(雨天決行)
場所:芝公園23号地(JR「浜松町」徒歩12分、
   地下鉄三田線「御成門」徒歩3分、
   地下鉄大江戸線「赤羽橋」徒歩3分)
パレードコース(予定):芝公園23号地→米国大使館→麻布三河台公園(解散地点)
主催:10月「ピースウィーク」2010・東京実行委員会
 実行委員会参加団体:
  JUCON
  ノーベース全国アクション
  WORLD PEACE NOW
協賛:
 沖縄一坪反戦地主会関東ブロック
 日本国際ボランティアセンター(JVC)
連絡先:
 ピースボート:   〒169-0075東京都新宿区高田馬場3-13-1-B1
  TEL: 03-3362-6307 FAX: 03-3362-6309
 許すな!憲法改悪・市民連絡会
  〒101-0061 東京都千代田区三崎町2-21-6-301
  TEL:03-3221-4668 FAX03-3221-2558 

■ 「普天間基地の無条件返還と辺野古・徳之島への移設断念を求める署名」

要請事項
1. 沖縄差別に貫かれた5・28「日米共同声明」を撤回すること
2. 普天間基地の即時無条件返還を米国政府に要求すること
3. 名護市辺野古への新基地建設計画を断念すること
4. 徳之島への移設・移転計画を断念すること

【メール署名方法】
メールアドレス:henokojitu.syomei@gmail.com
署名方法:上記アドレスに氏名(ハンドルネームは不可)、住所を書いて送信して下さい。識別のためメールのタイトルを「署名賛同」として下さい。
【署名用紙】
添付の用紙を打ち出して使うか、下記urlからダウンロードして下さい。
個人用
団体用
【署名での個人情報の取り扱い】
本署名、メール署名での個人情報は本署名行動のため以外には使用しないことを約束いたします。メール署名でのメールアドレス等個人情報は署名行動終了後廃棄します。
辺野古への基地建設を許さない実行委員会
問い合わせ先: Tel:090-3910-4140(一坪)・Fax:047-364-9632(一坪)
署名送付先: 〒101-0061東京都千代田区三崎町2-2-13-502
沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック宛
締め切り: 第1次集約 2010年8月末日 最終集約 2010年10月末日
益岡賢 2010年9月15日

一つ上] [トップ・ページ