東チモールにおける「人道に対する罪」

アムネスティ・インターナショナル日本 連続セミナー
真実と正義を求めて ---人権侵害の傷跡とどう向き合うか---
第一回 東チモール編 ご案内


東ティモールにおける人道に対する罪と、インドネシア「東ティモール特別人権法廷」の失敗

 日時:5月27日(火) 夜7時〜9時(開場6時半)
 場所:渋谷区立勤労福祉会館 第2洋室
 交通:山手線 渋谷駅から徒歩5分
 案内図:こちらこちらをご覧下さい
 資料代:500円
 どなたでもご自由にご参加いただけます

 問合せ先:社団法人アムネスティ・インターナショナル日本
  〒101-0048 東京都千代田区神田司町2-7 小笠原ビル7F
  TEL:03-3518-6777 FAX:03-3518-6778
  ホームページ:http://www.amnesty.or.jp/
  【国際人権法チーム】連絡先:intlaw@amnesty.or.jp

講師:

●古沢希代子(ふるさわきよこ)
 東京東チモール協会/恵泉女学園大学助教授
 1984年から人権活動家及び研究者として東ティモール問題にかかわり、国連の非植民 地化特別委員会等でインドネシア占領下のジェンダー暴力ついて陳述を行なってきた。1999年8月の住民投票では国際東ティモール議員連盟の投票監視ボランティア、2000年12月の「日本軍性奴隷制を裁く〈女性国際戦犯法廷〉」では東ティモール調査チームのコーディネーター。共著に、『平和学の現在』(法律文化社、1999年)、『開発とジェンダー』(国際協力出版会、2002年)など。

●益岡 賢(ますおか けん)
 東京東チモール協会所属、ニュースレター担当。
 1999年の東チモール住民投票では国際東チモール連盟の投票監視プロジェクト日本事務局で活動。著書に『東ティモール:奪われた独立・自由への闘い』、『東ティモール2:住民投票後の状況と正義の行方』(いずれも共著、明石ブックレット)、訳書にチョムスキー『アメリカが本当に望んでいること』、『アメリカの人道的軍事主義』(ともに現代企画室)、ブルム『アメリカの国家犯罪全書』(作品社)がある。チモールロロサエ情報ページの運営を手伝っているほか、コロンビアを中心に紹介する個人ページも運営している。



1999年8月30日、長きにわたりインドネシアの不法占領下にあった東ティモールで、住民投票が行われました。この投票の結果が、インドネシアからの不法占領を終わらせ、中断されていた主権の実現を求める独立派の圧勝に終わると、インドネシア軍が設置し訓練し司令するインドネシア派の民兵による独立派住民に対しての大規模な破壊と虐殺が行われました。

国際的な非難を受ける中で、インドネシア政府は、「東ティモール特別人権法廷」をインドネシア国内に開設し、この大規模な破壊と虐殺を裁くことを内外に約束しました。インドネシアによる不法占領下で、国連の投票実施プロセスで起きたこの破壊と虐殺は、国際問題であるにもかかわらず、「国際社会」も、インドネシアの裁判を「見守る」立場を取りました。

インドネシアの「法廷」では、管轄が恣意的に制限され、そもそも命令責任を負う最上級の将軍たちは起訴さえされず、起訴された容疑者の多くが無罪となりました。

今回の連続セミナーの<第一回 東ティモール編>では、こうした状況下での東ティモールの受容・真実・和解委員会の取り組みと、インドネシア「東ティモール特別人権法廷」の問題について考えます。


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