国連人権特別調査者は、イスラエルによるガザ封鎖は国際人道法に対する重大な侵害と表明
2008年12月10日
Aljazeera原文


国連人権特別調査者は、イスラエルによるガザ封鎖は国際人道法に対する重大な侵害であると述べた。

ABCが報じたところによると、調査者リチャード・フォーク教授は、イスラエルがガザへの搬入を認めている食料では、飢餓と病を避けるにはギリギリであると述べた。

フォークは、イスラエルが続けるガザ封鎖は「徹底的な包囲攻撃」であるとし、イスラエル政府によるパレスチナ人への集団的懲罰は人道に対する罪に相当すると述べた。

国連報告者フォーク教授はさらに、国際刑事裁判所(ICC)に対し、国際刑事法を頻繁に侵害している罪でイスラエル当局を提訴するよう助言した。

2007年6月、イスラエルがガザ沿岸を封鎖して以来、ガザは人道的危機に直面している。

イスラエル政府がガザ地区唯一の発電所への燃料供給を停止したため、ガザでは推定70パーセントが長期に渡る停電を経験している。病院は、救命装置を止めないために自家発電機に頼らなくてはならなくなっている。

ガザ地区のパレスチナ人150万人以上が、現在、食料と医薬品を含む生活必需品の不足に苦しんでいる。ガザ地区は広範にわたる大停電に直面しており、何百人もの患者の命が危ぶまれている。

フォーク教授の声明に対してイスラエルは今のところコメントを差し控えている。イスラエル政府は以前、国連報告者の発表を否定し、無礼なものであると述べたことがある。

MP/MMN


■ パレスチナ支援に関わるNGO

日本国際ボランティアセンターパレスチナ子どものキャンペーンなどがあります。パレスチナ関係の情報は、パレスチナ情報センターP-navi infoをご覧下さい。

パレスチナ子どものキャンペーンが、ガザの封鎖解除を求める署名を12月1日から始めました。ガザの封鎖解除をイスラエル政府に求めるよう日本政府に働きかけるものです。署名用紙のダウンロードを含め、案内は、パレスチナ子どものキャンペーン・ガザの封鎖解除を求める署名にご協力くださいをご覧下さい。

■ アムネスティ映画祭

2009年1月17日/18日、アムネスティ・フィルム・フェスティバルが開催されます。興味深い映画が多数。
益岡賢 2008年12月13日

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