教育基本法改悪反対 最後の追い込み

2006年11月13日


11月12日(日)、日比谷公園野外音楽堂で開催された「教育基本法の改悪をとめよう! 11・12全国集会」に友人たちと参加してきました。

教育基本法反対に力を入れている友人がいるため、私は共謀罪に力を入れようと思っていたら、教育基本法が正念場となっているためです。

会場の入り口にいた主催関係者に聞いたところでは、参加者は7000人。その後、主催者の教育基本法の改悪をとめよう! 全国連絡会さんの発表では、8000人の参加となっています。

日比谷の野外音楽堂にぎっしりと人がつまっていて、デモ・パレード出発のとき、出口と逆側からいったんステージにあがり、ステージを横切って出発したのですが、久しぶりに参加者がぎっしり多く熱気に包まれた集会・デモで、押し合いへし合い状態になっていました。

集会の様子は、ビデオプレスさんのHPから見ることができます(ただしウィンドウズのメディアプレイヤーなるもの)。

旗や人々の様子から推察するに、市民団体・日教組系・労働組合・個人など、多様な人々が参加していたようでした。私たちは「個人」で、市民団体の列に参加していました。

途中、「お前らみんな北朝鮮に行け、バカ」といった右翼団体の街宣などもありましたが、私が歩いた範囲では、特に何があったわけでもありません。

参加して、今、確実に教育基本法改悪阻止の流れが大きく動いているという実感を持っています。

市民団体での活動では、ほんの時々、「今は動く」というときがありますが、教育基本法改悪阻止については、今がまさにその時のように思います。

私の回りでも、どちらかというと正統保守の人も含めて、教育基本法の「改正」については意見を保留していた人々が、タウンミーティングでの「やらせ」問題を契機に、少なくとも現在の状況で採決を急ぐのはよくないと語りだしています。

教育基本法「改正」案の問題点については、教育基本法「改正」という記事に少し書いたことがあり、また、詳しい解説(pdf)もありますから、ここでは述べません。

今は、教育基本法「改正」案の内容もさることながら、さらにそれに加えて、


  1. 「やらせ」を含めた、本当にでたらめな進め方について、
  2. 必修科目未履修問題やいじめ問題をおきざりにしながらいらずらに教育基本法「改正」を急ぐ政府・文部省の立場について、

という巨大な問題が露呈しています。

これらの点について、議員やメディアに送る一通一通のFAXが、かける一本一本の電話が、送るメールの一つ一つが、確実に流れを変えるのに貢献していることが見える段階になっています。

本日・明日、衆院特別委員会の委員にFAXを送ることは、そして電話をかけることは、教育基本法改悪をとめるのに確実に力になります(私の周囲で元からの左派活動家の中には、こうした「小(!)市民的」活動を軽視したりする人もいなくはないですが、実際には大きな力になることが少なくありません。そもそも「全共闘」世代にはFAXもメールもなかったわけですし(笑))。

FAXが通らない場合には、FAXを何度も試みたけれど通らなかったのでと、メールや電話で要請を出しましょう。

メディアや議員への、メールによる意見表明は、兵庫県高教組さんがフォームを準備して下さっています。

今は、本当に大きな転回点です。

第一に、教育基本法を戦前の状態に向けて改悪しようという政権が生まれたこと。

第二に、教育基本法改悪への動きを、私たち一人一人の行動が確実に阻止できる流れになっていること。

13日・14日、できるだけ広い範囲の人々に政府与党の教育基本法「改革」案の問題を訴え、意見を表明するよう呼びかけていきましょう。

益岡賢 2006年11月13日 

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