原子力規制委員会は再稼働推進委員会・被曝強要委員会!
その256 2022年10月27日
データ改竄容認して敦賀2号審査開始、安全性よりも効率
〜岸田政権の原発政策転換を後押しする山中伸介委員長〜
 10月26日の規制委定例会議を聞いて、驚き怒り情けなくなった。
山中伸介新委員長体制の原子力規制委員会が露骨により再稼働推進に舵を切り出したのだ。
 まず、議題3<日本原子力発電株式会社敦賀発電所2号機ボーリング柱状図データ
書換えに係る原子力規制検査の結果及び今後の対応>で敦賀2号の審査再開を決めた。
大量のデータ改竄ゆえに審査が中断しており、営業運転開始(1987年2月)から35年以上経過して当然廃炉にするべき敦賀2号について、この日に審査の再開を決めた。
データ改竄については、例えば東京新聞の次の報道をご覧いただきたい。
敦賀原発2号機審査中断>原電の地質データ書き換え、見えぬ動機 改ざん」認定なら再稼働なしの可能性>
2021年8月18日 21時46分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/125256



山中委員長も「御指摘のとおり、非常に東海第二の場合もミスが多くございました。」と認めながら、日本原電の安全文化も企業体質も疑うことなく、5人の委員が審査再開を決定した。
東海第二の審査合格と運転期間延長も認めてはいけない日本原電であるにも拘らず、廃炉目前の原発敦賀2号の再稼働審査を開始するとは情けない。

一方、議題1でも今後の活動方針5点を論じて確認した後、山中委員長が「効率」なる言葉を持ち出して「効率」を上げることを強く主張し、「安全性」よりも「効率」重視を委員や原子力規制庁に指示した。設置目的である<国民の生命、健康及び財産の保護、環境の保全並びに我が国の安全保障に資することを目的>はどこに行ったのか?

10月6日の定例会議で運転期間延長(40年+20年)の撤廃を容認、「原子力規制委員会全体として運転期間について何か意見を申し述べる立場にない」と主張する山中委員長体制は、10月26日の会議でも、岸田政権の原発政策転換を後押しし、原子力規制委員会は原発推進の速度を一層速める「再稼働促進委員会」に変身している。 こんな原子力規制委員会は要らない。
以上