原子力規制委員会は再稼働推進委員会!
その237 2020年12月8日
規制委もあかんでえ、新規制基準を作り直せ
〜大阪地裁が大飯「合格」取消、稼働したらトラブル続出、老朽原発の再稼働は無謀!
 12月4日の大飯3,4号機設置許可取消判決(大阪地裁、森鍵
裁判長)を、原発にとどめを刺す一撃にしよう。
 裁判の主な争点は最大想定「基準地震動」856ガルにあるそうだ。
 勝利を導いた訴訟団に敬意を表する。

 新規制基準による基準地震動の問題点は、このシリーズでも何度も
指摘してきた(その136、134、104、101、84、3など)。
 一言で言えば、柏崎刈羽原発で最大加速度2058ガル(2007年7月、
新潟県中越沖地震)を記録、あるいは一関で最大加速度4022ガル(2008
年6月、岩手・宮城内陸地震)を経験している。にも拘らず、「合格」
とされた原発の基準地震動はせいぜい1000ガルであまりに小さい。

 原子力規制委員会は、司法の判決を尊重し、基準地震動の定め方を
見直し修正するべきだ。それが完了するまでは総ての原発の稼働を
止めるべきだ。
 原子力規制委員会が12月8日午前の臨時会議でその様に決めればいい
のだけれど、結局は控訴するのだろうか。

 それにしても、関電の原発は総て止まっている。おまけに稼働して
いる大飯3,4号機と高浜3,4号機もトラブル続出(ポンプ油漏れ、
蒸気発生器で伝熱管損傷多発、異物の混入、人身事故、…)である。
 木原壯林さんの言葉を借りれば、「世界最高水準の」「新規制基準」
で合格とされた原子炉でこれだけトラブルが多発するということは
「新規制基準」があまりにいい加減だということだ、「世界最高水準」
なんて大嘘だ。

 11月23日からリレーデモ「老朽原発うごかすな!」行なわれ、12月
9日(水)には美浜町に到着、関電原子力事業本部を包囲するそうだ。
おまけに、原子力マネー還流で関電旧トップが告発されている。
 関電は直ちに経営陣を一新して原発稼働を断念せよ。
 原子力規制委員会は、総ての原発を止めて新規制基準を作り直せ。