原子力規制委員会は再稼働推進委員会! その170 5月23日 東海第二の審査はまだまだ前のめりで続け「エネルギー基本計画(案)」を支援する原子力規制委員会 〜5月9日の審査終了匂わせ発言を1週間で撤回した更田再稼働推進委員長〜 |
5月9日(水)の原子力規制委員長記者会見で 「そろそろ非常に場合によっては大きな判断をせざるを得ないような時期に差 しかかっているのだと思っています。ですから、5月の下旬から6月の頭にかけ て、特に私たちが関心を払っているのは、工事計画認可を受けるに際して新たに 試験を行わなければならないという説明を受けている部分があって、試験という のは試みに行うものですから、あらかじめデータは予想がついている。全てのデー タについて完全な予測がついているのだったら、試験をする必要はないわけです から、そういった意味では結果を見てみなければわからない部分というのがあり ます。 今はまだ私たち、少なくとも私のところでは、原電が行った試験の進捗とその 結果について報告を受けていませんので、それがやはり今申しあげた時期ぐらい までにはきちんとした結果が得られて、そして、工事計画認可を受けるに足るよ うな、きちんとした根拠になるようなデータが得られているかどうかというのが 確認できるかどうかというのは非常に大事なポイントだと思っています。」 と話していた更田委員長が、 1週間後の5月16日には 「8月とかになって、お盆を迎えるころになって、まだまだもりもりやってい たら、これはいい加減にしろと、今度は私から審査チームに言うことになるだろ うけれども、ここ1か月、2か月で得られるであろう進展を考えたら、例えば、 それがまだ6合目だったらやめちゃえというのはあるかもしれないけれども、9 合目まで行ったのだったら最後までやり切ろうよというのは、今、考えていると ころです。 考えが変わったというか、1週間の間、審査部隊からもいろいろ話を聞いたし、 資料も見たのですけれども、見極めが変わったのかもしれないです。そういった 意味で、なかなか判断をつけるのは難しいなというのは、ここのところ、資料等々 を見ていても、個別の技術的な課題を見ていてもそう思うし、これから残されて いるもので工認に関する議論も、今までのもの以上に、許可に関する議論と重ね てやっているところがあるので、ですから、拙速に見極めて審査を止めてしまう というのは、余りいい判断はできないだろうなと今は思っています。」 と前言を翻した。 多くの記者の質問に答えての変更理由は、要するに、規制庁内及び外部の原子 力マフィアの人たちから「これはまずい」と言われて、更田委員長(及び山中委 員)が1週間で前言を翻し、日本原電東海第二原発の審査を前倒しで継続し何と か合格を出すぞととの構えを見せたのだ。 このことは、経産省が第5次「エネルギー基本計画(案)」を早々に決定して 5月19日からパブコメを開始したことと関連がありそうだ。 エネ計案では未だに2030年に電力の20%〜22%を原発でまかなうとしている。 これを実現する為には、「例外中の例外」老朽原発の20年延長を次々実現する必 要があり、今東海第二原発の運転延長が認められないとこの「エネルギー基本計 画(案)」との祖語が大きくなる。 東海第二の再稼働を止めるとともに、経産省「エネルギー基本計画(案)」を 糾弾することが私たちに求められている。 |