原子力規制委員会は再稼働推進委員会!
その151   2017年12月4日
大飯と玄海の再稼働が神鋼データ改ざんで2カ月延期
〜それでも神戸製鋼所部材改ざん問題を自ら調査しない原子力規制委員会〜
 11月29日の日経が「玄海原発再稼働を延期 九電、神鋼製部材を調査」と報じ、
30日の東京新聞が共同の配信で「大飯と玄海の再稼働延期 神鋼データ改ざんで
2カ月」と報じた。
 ところが、29日午後の原子力規制委員長記者会見では、更田委員長はデータ改
ざん問題に積極的に対応する構えを見せなかった。

 記者(ファクタ)「玄海3号機の問題で神戸製鋼所の部品とか溶接棒ですとか、
その確認のために再稼働が1ヶ月程度遅れると。…電事連の側から、四電、関電、
九電を含めて、直ちに安全性の問題はないのだということが書かれていましたけ
れども、その直後にやはり1ヶ月かかるのだと。これは九電が念のために念には
念を入れてやっているということなのか、直ちにかどうかは知りませんがかなり
心配事があるのだと受けとめるべきなのか。」

更田委員長「私も九州電力の言っている1ヶ月というのはちょっと首をひねって
いまして、…。…私たちの把握している限り、コベルコのデータ不正の問題は、
安全上の問題に結びつくようなケースというのは、これまでのところ見つかって
いない。ただし、やはりこれは確認のため、どこにどう神戸製鋼製品が使われて
いてというのはきちんと調べてくださいと。…それが起動の遅れになっていると
言われても、それについて問いただすというものでもないだろうと思ってはいる
のです。」

 「事情をつまびらかに承知しているわけではないので」と言い訳しているが、
玄海延期が判明しても、更田委員長は神戸製鋼所と三菱マテリアルの問題を原子
力規制委員会が自らのり出して調査しようとしない。安全を考えるならば、川内
も高浜も止めて調査するべきであるのに。