原子力規制委員会は再稼働推進委員会! その137 2017年6月21日 複数基の同時稼働を認めるな! 福島第一原発の1から4号機全部を収束できなくなっていた教訓 高浜4.3号機の再稼働で改めて同時稼働が心配 |
とうとう、関西電力高浜原発も4号機、3号機と2つが同時に稼働開始した。 九州電力川内原発も1、2号機が同時稼働しているが、高浜原発の場合には若狭 地域に14基も原発があり使用済み核燃料を格納するプールも沢山あり非常に心配 だ。 思い出していただきたい、2011年3月から4月の東電福島第一原発事故の収束 作業をテレビで観ていたときのことを。 福島第一原発1.2.3号機の収束作業においてどれか1つがより悪い状態に なったら、福島第一原発の1から4号機全部を収束できなくなっていたのだ。 そのことは、本年3月のNHKスペシャル「メルトダウン」でも実証的に映 像で明らかにしていた。吉田所長が他号機の対応に追われ1号機の冷却失敗を 12日間も放置してしまったのだ。 また、奈良本英佑さんも「原発の安全性を保証しない原子力規制委員会と新規 制基準」(eシフト編)で、新規制基準が「複数の機器の同時故障」を設計で考慮 すべき対象としていないことを問題点として指摘している。 「新規制基準」が複数基の立地、複数基の同時稼働を容認していることの問題 点を何度も指摘してきた。 既存原発を再稼働する為の「新規制基準」だからこそ、福島第一原発事故の教 訓を生かさず、複数基の立地も同時稼働も容認しているのだ。 九州電力川内原発の2基も関西電力高浜原発の2基も非常に心配だ。 さらに、若狭湾沿岸には、敦賀原発2基、美浜原発3基、大飯原発4基、高浜 原発4基、「もんじゅ」1基、と計14基の原子力発電所が集中している。とても 心配だ。 |