原子力規制委員会は再稼働推進委員会! その119 2016年11月24日 11.22 福島県沖地震が示す核燃料プールのリスク 2F3号機核燃料プール冷却1時間半停止事故を小さく見せたがる原子力規制委員会 |
11月22日早朝(5時59分)の福島県沖地震・津波には驚いた。ラジオで津波が来るから避難せよの警報の繰り返しを聴きながら、福島県の人たちは3.11の再来かと不安な気持ちで聞いているだろうと心配した。 原子力規制委員会はこの事件をできるだけ小さく見せたがった。 ○水温上昇は0.2℃に過小訂正。停止前水温28.7℃の発表を、「プール外側の系統配管に設置されたポンプ吸込口での温度であり、ポンプ停止中はプール水内の温度を正確に測定できない。」との言い訳を付けて、29.3℃に訂正。 2F3号機のプールには2544体の核燃料が貯蔵されていた。全国で18000トンの使用済み核燃料がプール等に保管されており、どこでも今回の震度5弱以上の地震が起こり得ることを考えれば、しっかりとした対策が必要である。それにも拘らずこの事故を小さく見せようとする理由は、日本中にばらまかれた爆弾のような核燃料プール(「トイレなきマンション」の「おまる」)の危険性を広く知られたくない、原発再稼働をすると核燃料が高熱になりプールがより危険になる、東電委員会で分社化などが議論されている中で今は東電の悪口を言いたくない、などであろう。 1F4号機プールの水素爆発をもう一度思い起こそう。東電・経産省・原子力規制委員会による事故隠し・事故過小評価を許してはいけない。 |