原子力規制委員会は再稼働推進委員会! その97 2016年6月7日 なぜ止めない?川内原発! 川内原発工事計画認可に対する執行停止異議申立を秘密会合で却下 |
去る5月23日(月)午前、原子力規制委員会が非公開で臨時会議を開き、私たちが昨年3月と5月に提出した工事計画認可に対する異議申立のうち、執行停止申立てについて「執行停止をしないこと」と決定し、申立者に通知してきた。 その内容は、第10回原子力規制委員会臨時会議の会議資料として規制委サイトにアップされている。 配布資料欄の資料2別添1と資料2別添2が決定書、事案4異議申立書と事案5異議申立書がそれぞれ川内1号機と2号機の異議申立書だ。 例えば、1号機の異議申立書には申立理由として次のように記載している。 1 行政不服審査法に関する違法性 残念ながら、異議申立についての審理は、処分をした部署と全く同じ部署(原子力規制部安全規制管理官(PWR)付)の人が実施し、非公開会合で決定するので、結果は期待できない。それにしても、原発が稼働してから9ヶ月も経ってから「執行停止」の却下を決定するとは、原子力規制委員会が私たちの異議申立を軽視して再稼働を推進し再稼働を優先する組織であることを如実に示している。 なお、今回私たちが特に問題視した「黒枠・白抜き」問題については、岩波「科学2016年6月号」で筒井哲郎さんが≪原子力規制委員会審査書類の「白抜き」「黒塗り」≫と題して、安全情報開示において原子力規制委員会が原子力安全・保安院よりも後退したケースすら見受けられると指摘している。 また、今回の原子力規制委員会臨時会議では、高浜3,4号機の設置変更許可認可に対する異議申立についても、非公開で却下を決定した。 のれんに腕押しの感だが、負けていられない。 |