原子力規制委員会は再稼働推進委員会!
その82   2016年2月5

MOX燃料プルサーマル発電を論じない原子力規制委員会
〜より危険な高浜3号機プルサーマル発電の再稼働を黙認〜

  高浜原発3号機の再稼働により、プルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料を使うプルサーマル発電が、新規制基準施行後に国内で初めて稼働されてしまった。

 このプルサーマル発電については、後述の様に沢山の問題がある。

ところが、原子力規制委員会の高浜3,4号機の審査情報にはプルサーマル発電のことが出てこない。設置変更許可では皆無を確認。工事計画と保安規定の認可においても記述を見つけられない(無いと断言できるほどすべてを確認してはいない)。

 原子力規制委員会は「新規制基準」でも「審査」でも、プルサーマル発電問題をスルーしている。プルサーマル発電は、核燃料の検査データ不正や原発事故により、当初計画が10年以上遅れ、やっと2009年から玄海、伊方、福島第一、高浜の順に運転されたばかりだった。海外でも多くの国で中止され、実績のある欧州でも今は積極的にプルサーマル発電を続けようとしているのはフランスだけだ。

 プルトニウム管理と核燃料サイクルにもからむプルサーマル発電、福島以前の安全性の見直しもせずに「新規制基準」を作り、審査でも表立っての言及を避けて合格証を出した原子力規制委員会。

さすがに再稼働推進委員会だ。


参考:(プルサーマルについて「ウィキペディア」は以下のアドレスです)

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%AB%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%AB