原子力規制委員会は再稼働推進委員会! その59 2015年8月19日 カルデラ噴火で九州の人が住めなくなったら原発はどうなってもいい? 科学者としても責任者としても全く信用できない田中委員長 |
川内原発1号機が再稼働されてすぐに桜島が(人類への怒りのごとく)噴火し出し、地殻変動で警戒レベル4で避難準備が呼びかけられ、大噴火の可能性が報道されている。 一方、田中委員長は火山対策に逃げ腰だ。予知できないという火山学者とまともに議論しなかったことは良く知られている。 8月5日の記者会見で田中委員長は次の発言をした。 「ただ、もうはなから原発は嫌ですとか、いろいろなことをおっしゃる方はいっぱいいますよね。カルデラ噴火が来たらどうだと先ほども議論があったみたいですけれども、姶良カルデラが起こったら、九州全域の人はほとんど即死状態になると言われています。 阿蘇カルデラだと1億人以上死ぬと神戸大学の巽先生は評価していますよね。 これは個人的な意見ですけれども、そのような状況のときに一原発だけの問題として捉えていいのかというのは、これはもっと国民的に議論した方がいいと思います。そういうことをもっと総合的に広い目で物を考えて、現実的に考えていただくというのがメディアの皆さんの役割だと私は思います。」 皆さんはこれを読んでどう思いますか? このような発言を田中委員長は何度か繰り返している。一見もっともらしいが、良く考えると非常に恐ろしい発言である。姶良カルデラ噴火で九州全域の人が即死状態になったとして、その時に稼働している原発を誰も制御できなっていいのか?「止める・冷やす・閉じ込める」が不可能になり、水蒸気爆発や核爆発が起こって地球を厖大な放射能汚染してしまっていいのか? 田中委員長はこんな大惨事が起こるときは、「一原発」問題は考えなくていいと言わんばかりだ。九州全域の人々が死んだとしても、原発さえ無ければ、またそこに人も総ての生き物も生きていけるではないか。 人類は、制御できない悲惨な被害をもたらす技術を取得してしまった。だからこそ、予想されるどんな自然災害に対しても、地球上の総ての生き物に説明できる備えをするべきであるのに、田中委員長はそれを避けている。そして、予知できない火山対策を九電任せにして審査合格とし、稼働を容認してしまった。 発言の冒頭でも明らかなように、田中委員長は原子力マフィアに属し、原発を推進したい側だ。 科学者としても、規制責任者としても、全く信用できない。 |