原子力規制委員会は再稼働推進委員会!
その40   2015年3月6日

今も原発事故に対して無責任! 相変わらず事業者べったり!
基準や組織が変わっても「規制行政」は何ら改善されていない2/4規制庁院内ヒアリングの内容
〇規制行政の改善は形だけ!国が責任を持たない!
 去る2月4日(水)の規制庁院内ヒアリングで、原発事故の責任について「3.11以前と以後でどこが変わったか?3.11事故の責任を誰もとっていないが今後は事故の責任を誰がとるのか?」を問うた。
 規制庁は、国が責任を持つ・政府全体が責任を持つと答える。が、誰も責任をとらなかった3.11以前から何が改善されたかに対しては、形ばかりの改善のみを答える。
 イチエフ事故を踏まえた過酷事故対策等を盛り込んだ「新規制基準」(「でこぼこがあるが世界一厳しい基準」と規制庁が言い張るが、実は既存原発再稼動の為の大甘基準)と、推進側に属していた原子力安全・保安院から「独立性の高い3条委員会」原子力規制委員会に変わった、原子力防災を内閣府に集中した、などと。結局、これでは事故に対する無責任体制は全く変わっていない。

○ 規制行政の改善は形だけ!相変わらず事業者べったり!
2月19日(木)のヒアリングでも「規制行政」について追及。
「規制行政」について
1.反省すべきこと、2.保安院から規制庁になって何が改善されたか、3.どこが悪くなったか、を問うた。
 回答は、1.3.11以後に事故調査を踏まえて改善した、2.原子力安全・保安院から独立性ある規制委になった、生中継など透明性を重視し重大事故対策を加えて「新規制基準」を作った、3.悪くなったことはない、と形式的な回答。
○ 工事計画問題(マスキング表示、認可前工事、基準地震動への耐震性不十分)を目の当たりにしたばかりの私たちには、このような形式的改善の回答は全く説得力を持たない。原子力安全・保安院からの横滑りで移動してきた規制庁職員はさすがに鉄面皮だ!
 重要なことは、原子力規制委員会が「規制行政」問題の総括論議を全く実施してきていないこと。
 特に、今、告発されている津波についての元原子力安全・保安院の「不作為の罪」を総括していない。原子力規制委員会の「規制行政」は、原子力安全・保安院と変わらないばかりか、放射能汚染水問題等の事実隠しにおいても、有識者の選定と意見聴取と意見採用においても、「国民」を欺くすべにおいても、傍聴者排除においても、巧妙に悪化している。