原子力規制委員会は再稼働推進委員会! その33 2015年1月9日 再稼働の責任は誰がとるのか! 安全だとも言わない 安全でないとも言わない 田中委員長 |
自民党の総裁安倍晋三首相は12月15日の衆院選結果を受けた会見で、原子力 政策について「徹底的な省エネ、再エネの導入によって原発依存度を限りなく 低減させる方針に変わりはないが、原子力規制委員会が安全性を確認した原発 は、地元の理解を得つつ再稼働を進めていく」(福島民友、12月16日)と述べ、 原発再稼働を進める考えをあらためて示した。 一方、田中委員長は従来どおり、絶対に安全とは言わない。 12月17日の定例会見の内容を紹介する。 ----- ○記者 ロイターのハマダです。簡潔な質問です。高浜3・4号機の審査書 案で両号機は安全と確認されたのでしょうか、そうでないのでしょうか、 どちらでしょうか。 ○田中委員長 我々の新しい安全要求というか、規制基準に適合していると いうことを認めたということです。 ○記者 それは安全なのでしょうか、安全ではないのでしょうか。 ○田中委員長 そういう表現の仕方は私は基本的にとらないと言っています。 ○記者 では、安全だということではないということでよろしいですか。 ○田中委員長 安全ではないとも言っていません。安全だとも言っていま せん。 ○記者 ○か×かであれば、どちらでしょうか。 ○田中委員長 ○か×かという言い方はしません。 -----(原子力規制委HP定例会見速記録より) 人と全ての生き物の命にも、地球上の環境にも破滅的影響を及ぼす原発再稼 動について、こんなにいい加減な禅問答で逃げる田中委員長は無責任だ。既存 原発再稼働の為の「新規制基準」で、甘い甘い審査を続けているのだから、避 難計画もまともにできていないのだから、「安全だと言えない」のは良く分か る。無責任に合格証を発行するのでなく、すべての原発の審査不合格を確定す るべきだ。 いい加減な基準、いい加減な審査、そしてこんないい加減な禅問答で、 再稼働を進めることは許せない。 |