原子力規制委員会は再稼働推進委員会! その12 2014年7月 イチエフ事故原因の追究はポーズだけ 原因不明のまま、どうして新基準? どうして再稼働? |
規制委は7月18日(金)に「第6回東京電力福島第一原子力発電所における事故の分析に係る検討会」を約8か月ぶりで開催した。川内原発再稼働審査書案を確認した16日の2日後だ。この検討会の開き方からも、原子力規制委員会が既存原発再稼働推進委員会であることが分かる。 (1)開催時期 本来なら、国会事故調他各事故調の結論が異なるのだから、規制委が規制基準作成前に真っ先に実施するべき検討会であるが、最初に開催したのが昨年5月1日で規制委発足後半年以上経過して「新規制基準」案ができてからだ。 また、昨年6月、8月、10月、11月と計5回開催しながら、11月25日を最後に8か月間も休会、川内原発審査書案ができた直後にやっと開催した。 (2)有識者は「原子力ムラ」から 選ばれた有識者は、奈良林直(北大)、高田毅士(東大)など原子力ムラから。地震影響を主張している専門家を呼んで意見を聞くことも議論することもしなかった。 (3)中間報告でお茶をにごす 18日の第6回検討会で多くの国会事故調の懸念を否定する「中間報告書」案を確定した。不明点を残しながら今後の開催日程をあいまいにしたままに。 それでも、この第6回会合を聞いてみても、まだこんなことも分かっていないのか、それでよく新規制基準ができて、そして川内原発に合格証を良く出せるものだ、と恐ろしくなる。 しばらく検討会を開かずに隠してきたのは、川内博史議員の現場調査や岩波「科学」などで発表された論文を無視するためか。 規制委委員会はイチエフ事故原因をまともに追及せず、このように地震原因隠しをしながら、現存原発の再稼働を目論んでいるのだ。 http://www.nsr.go.jp/committee/yuushikisya/jiko_bunseki/index.html |