経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき! その77 2018年6月16日 何度も言う、原子力発電はゼロエミッションでもクリーンでもない〜第5次「エネルギー基本計画(案)」で経産省は未だに原発をゼロエミッション扱い〜 |
第5次「エネルギー基本計画(案)」の10ページに次の記述がある。 「Aゼロエミッション電源比率 2013年度のゼロエミッション比率は再生可能エネルギー11%と原子力1%を合わせて12%程度であり、2030年度には再生可能エネルギーの導入促進や安全性が確認された原子力発電所の再稼働により44%程度を見込む。これは、年2%ポイント程度の上昇に相当する。2016年度は16%程度となっており、現状は概ね年2%ポイントずつ上昇している。」 原子力は絶対にゼロエミッションではないし、再生可能エネルギーと原子力とを同列で論じるべきではない。 例えば、次の図は原子力発電がどれだけのゴミを出すかを例示している。 すなわち、100万kWの原発を巡って1年間の稼働で出てくる核のゴミは次のとおり。 ウラン鉱山 残土240万トン 製錬 鉱滓13万トン、低レベル廃物 濃縮・加工 劣化ウラン160トン、低レベル廃物 原子炉 低レベル廃物、ドラム缶1000本、使用済み燃料30トン 再処理 高レベル廃物固化体30本、中低レベル廃物、プルトニウム300kg 廃炉 ? 私からは次のように書き換えることを提案する。 「Aゼロエミッション電源比率 原子力は、発電時の二酸化炭素の直接排出はないが、ウラン採掘から放射性廃棄物投棄まで、様々な局面で化石エネルギーを使用しており総合的に見るとかなりの二酸化炭素を排出している。そればかりか、原子力発電の為に大量に発生する放射性廃棄物(核のゴミ)は数十万年以上も保管・管理する必要があるのにその場所も技術も未だに確立されていない。従って、今まで原子力をゼロエミッションに分類していたが不適当であり、再生可能エネルギーのみをゼロエミッション電源とする。ゼロエミッション電源比率は、2013年度の再生可能エネルギー11%を急速に伸ばすことにより2030年度には再生可能エネルギー44%を達成する。」 (今募集中の「エネルギー基本計画(案)」パブコメにこれも提出しました。) |