経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき!
その40  2017年8月14日

間違いだらけの「エネルギー基本計画」策定:総合資源エネルギー調査会基本政策分科会
〜骨格を変えよ、脱原発市民の意見を聞け、検討委員を選び直せ、間違った原発評価をやめろ〜
 8月9日に総合資源エネルギー調査会 基本政策分科会(第21回会合)で、新たに「エネルギー基本計画」の検討を開始した。
http://www.enecho.meti.go.jp/committee/council/basic_policy_subcommittee/021/
 あまりにひどい今回の検討開始の問題点を列記する。

1 「国民」の民意を無視した委員選定
 eシフトが6月16日に「エネルギー基本計画 民主的プロセスと市民参加を!」と訴えていたにも拘らず、18名の委員の大半は原発推進派だ。例えば、西川一誠福井県知事、山口彰東大教授(ストレステスト、利益相反)。

2 骨格を変えるべき
 世耕経産相がこの分科会で「骨格を変える必要はない」と述べたがとんでもない。イチエフ(廃炉、費用)、原発状況の悪化(東電、東芝)、世界の再生エネルギーの台頭などを考えれば、直ちに原発ゼロを前提に議論するべきだ。

3 間違った資料
 この分科会で配布された資料<「エネルギー基本計画」の検討について>がひどい。相変わらず、資源エネルギー庁の間違った評価方法を適用している。例えば、原発をゼロエミッションとして扱い(この間違いは「その5」参照)CO2削減に貢献するとし、また原発を準国産としてエネルギー自給率を上げるとしている。

 8月1日のeシフトと「原発ゼロの会」(超党派議連)による「エネルギー基本計画」懇談会(エネルギー基本計画に関する経産省からのヒアリング)では、これらのことをエネ庁に訴え、特に飯田哲也さんが世界の再生エネルギーの進展を説明して経産省の政策の過ちを糾弾した。
 今期中にまとめるそうだが、この分科会と「エネルギー情勢懇談会」をしっかり監視して、経産省・エネ庁の横暴を止めねばならない。