経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき!
その237  2025年2月23日
柏崎刈羽の再稼動に向けて1兆円以上、何が何でも原発に固
執する経産省と東電!

〜「東電と共に脱原発をめざす会」(2月18日)の質疑から〜
 福島第一原発事故を起こした東京電力には原発を動かす資格はない。2月18日の
「東電と共に脱原発をめざす会」で東電の原子力センターにこのことを訴え回答を求め
た。「暖簾に腕押し」の模様を以下に示す。事前の質問と回答は次をご覧いただきたい。
https://www.jca.apc.org/~kimum/TEPCO250218.html

1 「原発ゼロ」の弊害と大事故を起こした東電が原発稼働することについて答えない

  「原発ゼロ」の弊害も、なぜ原発が低廉なのか、14年間動かせられなかった原発がな
ぜベースローか、東電は何を反省しなぜ柏崎刈羽の再稼動を目論むのか、誰もが不思
議に思うこれらの質問について、東電は全くまともに答えない。ただ国の方針を述べるの
み。

2 六ケ所再処理施設もRFS中間貯蔵施設も「核のゴミ」問題の先延ばし

 高木仁三郎さんが30年以上前に予測した様に、六ケ所再処理施設は稼動せず、全国
から使用済み核燃料を集める口実でしか無く、3000トンの使用済み核燃料が六ケ所に
集められた。今また東電は使用済み核燃料をRFSむつ中間貯蔵施設に搬入開始し、青
森に「死の灰」を押付ける3年間の計画を提示。貯蔵期限50年を過ぎたらどうするつもり
なのか? 六ケ所再処理施設に搬出すると嘘の上塗り 「核のゴミ」問題先送り回答。

 私から、原発稼動利益はせいぜい3世代、使用済核燃料の負担は3000世代に及ぶ
と指摘。

3 柏崎刈羽7号機の配管の総延長は回答せず

 樋口健二さんの「配管のおばけ」写真から7号機の配管の総延長を尋ねたが、7号機
の配管に穴が見つかったり減肉対象箇所が3257箇所に及んだ(2022年11月)にも拘
らず、「総延長は算出しておりません」と逃げた。

4 柏崎刈羽6,7号機を稼動する為に1兆円以上浪費、広報活動費用も企業秘密?

 再稼動の為に2019年時点で1兆T690億円を費やした。その後の費用を加えた安
全対策コストの総額は「見極められない状況」と答えない。

 一方で「柏崎刈羽原子力発電所の視察勧奨や、県内各地で開催しているコミュニケー
ションブースに加え、ニュースアトム、東電通信、SNS など、様々な手段を活用し、広く新
潟県の皆さまに発電所の取組をお伝えさせていただいております。」と答えながら、その
広聴広報活動費用は答えない。

5 損害賠償請求裁判で東電側が暴言

 84もの訴訟を抱える東京電力。2月22日の福島原発被害訴訟で東電側が被災者に
「あなたはお金を受け取ってますね?」と質問したそう。加害者であるあなた方に心は無
いのか?と責めた。

6 被ばく労働問題は隠すばかり

 2024年4月25日のイチエフ労働者火傷事故で被ばくした労働者のその後を明らかに
せず、2月4日に東京都労働委員会が福島作業員の被ばく労働管理について元請け団
体交渉命令を出したことについてもこれから対応すると答えない。

7 全体像を明らかにせずに強行し続ける汚染水海洋投棄

 34憶円の費用で9年ほどで終わるとの予測で選択された海洋投棄「海洋放出」につい
ても、科学的質問にはIAEA頼りの曖昧回答に終始するばかり。5年後、10年後、20年
後のイチエフのタンク保管状況を明らかにせよと訴えた。

8 14年前の過ちを繰り返すな

東電は、かって津波予測されていたにも関わらず目先の収益の為に福島第一原発の防
潮堤建設を避けてイチエフ事故を起こした。東電は、今また能登半島地震が教える自然
からの警告を無視して柏崎刈羽原発を稼動しようとしている。山崎久隆さんが政府地震
本部の長期評価に基づき厳しく追及した。


 大事故を起こした東電がまたまた柏崎刈羽再稼動で同じ過ちを犯してはいけない!

【ネット署名】深刻な原発事故を起こした東京電力による柏崎刈羽原発の再稼動を許す
なhttps://chng.it/hdF9YZcPgG

以上