経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき!
その227 2024年9月1日
東電管内原発ゼロで電気足りてるー柏崎刈羽動かすな、これ以上海を汚し続けるな!
〜「東電と共に脱原発をめざす会」(8月28日)の質疑から〜

 「東電と共に脱原発をめざす会」を隔月で開催、去る8月28日(水)午後にも東京電力立地地域室原子力センターの人たちと私たちとで事前質問・回答・話合いを持った。質問回答と対話から感じた怒りをここに紹介する。
事前の質問と回答は次をご覧願います。 http://www.jca.apc.org/~kimum/TEPCO240828.html

1 猛暑の夏、原発ゼロで悠々
 ご存知の様に、東電は福島第一原発の廃炉・汚染水対策し、一方で柏崎刈羽原発の再稼動を目論んでいる。それでも、13年半の間に東電管内の原発稼働はゼロ。今年の猛暑もトラブル無しだった。共の会でもその(需給逼迫)状況を尋ねたところ、再生可能エネルギーなどから電力を調達してトラブルを無くしてきたと答えた。
 さらに、13年半の間原発ゼロゆえの弊害があったならば教えてと尋ねたところ、何ら「弊害」を答えなかった。
 そう、東電だって実は原発稼働無くても何も困らないのだ。
 使用済み核燃料を青森に送って柏崎刈羽原発を動かすなんて全くナンセンスだ。

2 東電は「ALPS処理水海洋放出」放射能汚染水海洋投棄を直ちに中止せよ
 放射能汚染水海洋投棄についての質問が多岐に渡った。次のどの質問・回答を見ても、放射能汚染水海洋投棄を止めるべきは明らかだ。8回も海洋投棄したがこれで終わらせるべきだ。
2.1 当初見積もり34億円が数百億円以上、8年の予定が30年
 政策を「小さく生んで大きく育てる」な。34億円見積もりが600億円以上、8年程の予定が既に30年。計画の齟齬の原因も尋ねたがまともに答えず「丁寧にご説明させていただく取り組みを一つひとつ重ねてまいります」と全く丁寧でなく説明も回答もできない。 嘘つき東電、嘘つき経産省に騙されないぞ。彼らには六ケ所再処理ほか沢山の前科がある。
2.2 核種の放出能線量を誤魔化すな!
 ND(不検出)=ゼロではない、検出限界値以下であるだけ。環境省も経産省も認めたにも拘らず、東電は「測定・評価対象核種(29種)の放射能線量」の表で、検出限界値未満(ND)の放射能線量はゼロ(ー)と表示したまま。半減期2万4千年以上の猛毒プルトニウム239も検出限界値と水量とを乗じると17万Bqに達し、最大これだけのプルトニウムを毎回放出している。にも拘らずそのことを明示しようとしない。引き続き表示の改善を関係省庁と東電に迫っていく。こんな誤魔化しをしていて周辺国など海外の理解が得られる訳がない。

2.3 専門誌「化学」3月号の指摘に科学的に答えない東電
 専門誌「化学」VOL.79NO.3(2024)に掲載された次の論文について東電に見解を問うた。
「ALPS処理水」海洋放出の科学的根拠を問う(平田文男、斉藤海三郎、澤田幸治)
ところが、前回と同様に東電は反論もせず回答もしない。
「原子力ムラ」の非科学性とは言え、反論できないなら、海洋投棄を止めるべきだ。

2.4 水産資源保護法を守れ
 この「海洋放出」が水産資源保護法を違反しているかどうかを、国も県も確認していない。今回の質問にも、前回と同様に水質汚濁防止法に基づく県条例の基準値を満足していると答えるのみ。
東電の皆さんが逮捕されますよと私から警告。

3 東電は13年前の過ちを繰り返すな
一方、3.11事故を起こした東電が柏崎刈羽原発の再稼動に邁進している。能登半島地震が教える自然からの警告を尊重せずに、使用済み核燃料を青森に押付けて、東電が柏崎刈羽原発を動かすことは絶対に許されない、避難計画に実効性が無いぞ、東電は再び同じ過ちを繰り返すのか。自然を恐れよ。
末代にまで核のゴミを押しつけるな。
以上