経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき! その222 2024年6月14日 東電は3.11事故の過ちを繰り返すのか? 海を汚し続けるのか? 〜「東電と共に脱原発をめざす会」(6月11日)の質疑から〜 |
「東電と共に脱原発をめざす会」を隔月で開催、去る6月11日(火)午後にも東京電力立地地域室原子力センターの人たちと私たち15人程とで事前質問・回答・話合いを持った。質問回答と対話から感じた怒りをここに紹介する。 事前の質問と回答は次をご覧願います。 https://www.jca.apc.org/~kimum/TEPCO240611.html 1 東電はALPS処理汚染水海洋投棄を直ちに中止せよ 「ALPS処理海洋放出」放射能汚染水海洋投棄についての質問が多岐に渡った。その中で私の質問に対する回答から東電の問題点を指摘する。 1.1 当初見積もり34億円は真っ赤な嘘? ALPS小委員会の報告書のタスクフォース検討結果表には「海洋放出」は34億円と記載、他の方法と比して非常に小さく見積もられている。今までどれだけ使ったかを東電に尋ねたが「契約に係ることであり」と回答しない。実際の放出に数百億円、漁業補償に600億円(?)、さらに広報などで膨大な金を使っているはず。経産省の「小さく生んで大きく育てる」いつもの施策強行策略だとしてもあまりにひどい。経産省・東電のペテンを糾弾し続けねばならない。 1.2 核種の放出量を誤魔化すな! 何度も東電に指摘してきているが、ND(不検出)=ゼロではない、検出限界値以下であるだけ。環境省のサイトでも指摘している。具体的に水量を乗じると、第4回では次の放射能放出量を推定できる。 Pu238:190000Bq、Pu239:190000Bq、Pu240:190000Bq、PU241:5500000Bq 東電は昭和53年の「指針」に従って表示していると逃げるが、全く科学的で無い。 なお、6月13日に環境省海洋環境課の担当が、私の指摘を東電に知らせる、と回答した。環境省は指導するつもりは残念ながら無いけれども一歩前進。 1.3 「安全と思われる濃度」まで薄めることは不可能(専門誌「化学」3月号から) 専門誌「化学」VOL.79NO.3(2024)に掲載された次の論文を紹介して東電に見解を問うた。「ALPS処理水」海洋放出の科学的根拠を問う(平田文男、斉藤海三郎、澤田幸治) 東電にこの論文への見解を求めたが、何ら答えずIAEA報告を口実にするのみで、何ら科学的に真実を論じようと言う姿勢が見えない。 化学の専門家が、ALPS処理水を「安全と思われる濃度」まで薄めるのに必要な量は「世界の河川の年間総流量の100万倍」と主張している。東電は専門家にきっちり反論せよ。 1.4 水産資源保護法を守れ 「海洋放出」が水産資源保護法を守っているのか? の問いに、東電はぐじゅぐじゅ言いながらずっとまともに答えない。福島県の相双地方振興局の担当も水産資源保護法について「確認していない」と答えている。福島県や水産庁がきっちり水産資源を守り続ける様に訴えていく。 以上。既に6回も「海洋放出」したのだからいいじゃないか何て人が居れば大間違い。放射能汚染水海洋投棄はこれから数十年続けられようとしているのだ。何としてもデブリを通った汚染水を海に流す人類の大悪行を止めよう。 2 東電は13年前の過ちを繰り返そうとしているのではないか? 一方、能登半島地震が教える自然からの警告を尊重せよ、3.11事故を起こした東電が柏崎刈羽原発を動かすことは許されない、使用済み核燃料を青森に搬出するな、避難計画に実行性が無いぞ、自然を恐れよなどの質問に対する東電の回答はひどいもの。この様な会社の姿勢が3.11事故を招いたのではないか、東電はまたまた元の東電の牙を剥きだしたと感じた。 3.11事故以前に防潮堤建設の準備をしておきならが、経営数字を重視した愚かなトップの為にあれだけの事故を起こした東電が、またまた経産省の大嘘に従って同じ過ちを繰り返そうとしているのでは無いか、と強く感じそのことを指摘して会合を終わった。 以上 |