経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき! その216 2023年10月30日 「港湾魚類対策」が必要な福島港に汚染水を流して「死の海」にするな 〜「東電と共に脱原発をめざす会」(10月25日)質疑から〜 |
「東電と共に脱原発をめざす会」を隔月で開催、去る10月25日(水)午後にも東京電力広報部原子力センターの人たちと事前質問・回答・話合いを持った。多くの人が汚染水海洋投棄問題を糾弾。 ここでは東電からの「港湾魚類対策」に絞って報告する。 事前の質問と回答と私の指摘は次をご覧願います。 https://www.jca.apc.org/~kimum/TEPCO231025.html 港湾魚類対策 東電が次を回答。○「福島第一原発港湾魚類対策の取り組みについて」 参考資料2023年10月13日 東電 https://www.tepco.co.jp/decommission/information/newsrelease/reference/pdf/2023/2h/rf_20231013_1.pdf この資料には次の記述がある。「セシウム濃度の高い魚類が港湾外に移動することを防止する為の今までの港湾対策○港湾内海底土被覆、セシウム低減(フェーシング) ○魚類移動防止・捕獲○港湾逢魚類のセシウム濃度測定 これからは以下の対策を実施または実施予定 ○がれき撤去、フェーシング、堆積土砂サンプリング、K排水路排水口にシルトフェンス設置 ○刺網による魚類移動防止・捕獲、網の高耐久化、1−4号機周辺包囲設置、港湾口における魚類移動防止対策を検討 ○海底再被覆工事の開始と放射性物質の拡散抑制策 このことを福島県にも電話で確認した。要するに、イチエフ前の港湾は、海底を被覆しなければならないほど汚染され、魚を閉じ込めないといけないほど汚染されているのだ。港湾対策を強化しながら、一方で汚染水海洋投棄を続けるとはナンセンスだ。まるで港湾を死の海にしようとしているのではないか。 陸上タンク保管が可能である(イチエフ北側敷地やニエフにタンク増設可能)にも拘らず、海洋投棄をし続ける為に、福島港を死の海にすることは許されない。 なお、他にも次のことを東電が認めた。 ○アルプスは、炭素C-14、ヨウ素I-129、ストロンチウムSr-90、Cs-137、Co-60、…を取り除けない。 ○今までにサブドレインから150万トンを超える量の放射能汚染水を海に流してきており、これからも流し続ける。 ○K排水路から高濃度汚染水を流していた。 一方、昨日次が報道された<東京電力福島第1原発の汚染水を浄化する多核種除去設備(ALPS)の配管洗浄中、放射性物質を含む廃液が体に付着した協力企業の男性作業員2人について、東電は26日、除染のため福島県立医大(福島市)に入院したと発表した。> 汚染水海洋投棄「海洋放出」の為に、福島港の海底土を被覆したり魚の移動を止めたり福島港を死の海にし、一方で新たに被ばく者を出した。 汚染水の海洋投棄を直ちにやめるべきだ。 以上 |