週刊エコノミスト2/7特集「電気代は税金となった〜間違いだらけの東電改革、廃炉は8兆円で済まない、原発で東芝経営危機〜」がとても面白い。少し古いけれども今でも売っている(定価:670円)し図書館にもある。よろしければどうぞ。引用したい情報が満載なので、順次紹介していく。
まずは、「原子力事業再編というババ抜き 東芝経営危機」(編集部・後藤逸郎)。
その19に書いたように東芝がウェスチングハウス(WEC)を買収してから東芝が奈落の底に落ちているが、この買収にも資源エネルギー庁が関わっていたらしい。
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エネ庁に怒られた三菱重工
ここで奇妙な動きが起きた。原子力に力を入れ、中国やインドへの販売に動き、「原子力ルネサンス」と市場を盛り上げたブッシュ米大統領(当時)は、GEによるWEC買収を支持した。「安全保障の観点から米企業が望ましい」と、個人的に親しいブレア英首相(同)にロビー活動したのにとどまらず、グティエレス米商務長官(同)が英貿易産業相に書簡を送ったと、英米で伝えられた。
相前後して、WEC入札に動いた三菱重工は「資源エネルギー庁から『入札価格が低すぎると怒られた』(三菱重工幹部)という。三菱重工は26億ドル前後(約3000億円)を示したが、英米紙は「相場の倍以上の40億ドルの入札があった」とかき立てた。
ババ抜きのプレーヤーがはやし立てる中、東芝は相場をはるかに上回る54億ドル(約6200億円)の最高値で応札し、WECを買収した。米企業の入札額は最高額に及ばなかったと、英米紙は伝えた。
このときつり上がった買収額が巨額ののれん代を生じさせ、東芝の現在の経営危機を招く。まさにババを引いた形だ。
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長い引用だが、WECの買収に資源エネルギー庁トップが積極的に動いてこの巨額の買収が起こったことが分かる。
また、ブッシュとブレアと日本が登場しての買収劇、世界中の反対にも拘らず大量破壊兵器・核武装の大嘘をついて愚かで悲惨な侵略戦争を開始したイラク攻撃を思い起こさせる。
経産省・資源エネルギー庁を監視し続けねば。
以上
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