経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき! その208 2023年6月10 日本の産業政策の大失敗を生んだ経産省! 〜古賀茂明「分断と凋落の日本」が示す経産省・エネ庁の愚か さ |
専門性無く民間企業にせびる経産省 古賀茂明著「分断と凋落の日本」(日刊現代、講談社)を読んで次の私の体験を思い出した。 半世紀近く前の話。環境庁の調査業務を受注して同庁二人と仙台まで出張した時、通産省 から環境庁に出向してきた人に駅弁の購入を当然の如く要望された。プロパーの環境庁職員 はそんなことは求めないのに。また九州に出張した折には別の通産省出向者に夜の付き合い まで求められて逃げまわった。 20年近く前。厚労省と経産省が設立した医療関係の財団に出向した折に、厚労省からの職 員は一生懸命医療に取り組んでいたが、それまで石油エネルギー関係の仕事をしていた経産 省からの職員は医療を真面目に学習しようともせず日刊現代を読んで批評家気取りだった。 経産省の産業政策の大失敗 「4−1日本の産業政策の大失敗を生んだ経産省」には、次の様に私が共感する文が多々あ る。 〇経産省には伝統的に「日本株式会社の社長は俺たちだ」と考えるDNA 〇経産省が繰り出す「護送船団日の丸」産業政策は30年以上にわたって失敗 〇経産省をなくしたらどうかなどという議論とは無縁だが、経産省にはそれほど大きな「役割」 がない (私は20年前に地方自治体から経産省に出向してきた人に「経産省が必要だろうか」と話した ことがある。) 〇「クールジャパン推進機構」「プレミアムフライデー」は忘れ去られた 〇5年も経てばプロジェクトは雲散霧消。目立つことをやって予算がつけばそれでいい「見せか け」 〇経産官僚が電通などの広告会社やPRコンサルタント会社などの知恵を借りながら「やってる 感」 〇現場の声を聞けというが、彼らが聞いているのは癒着先の企業や団体の声(国民の声は聴 かない!、私たち経産省前テントひろばの申入書も直接受け取らない!) 〇「イノベーションこそ新しい資本主義の柱」だと言っているが、30年前からいつも失敗 亡国の省が進める原発生き残り策を止めよう 以上からも、通産省・経産省が進めてきた原発推進政策が大失敗であり、これからも大失敗 に終わることが見えている。何としても早くこの過ちを絶たないといけない。事故で発生した放 射能汚染水を海洋投棄するなんて以ての外だ。 【参考】第4章 凋落の原因は経産省と安倍政権にある 4−1 日本の産業政策の大失敗を生んだ経産省 かって世界に恐れられた通商産業省 「A級戦犯」経産省は失業寸前で存在感は霞む一方だった 次々繰り出す”瞬間芸”も終わってみれば成果無しの税金無駄遣い 成長戦略は”やってる感”がすべてと言う安倍政権と経産省のシンクロ 経産省、電通、安倍氏の3チャラトリオが行政を食い物にする 先進国になっても科学的議論ができない日本の凋落 自民党長老たちが学者を嫌う本当の理由は? 「イノベーション」こそ新しい資本主義の柱」だと言っているが…… この本は、「日本劣化」を指摘して、原発反対を訴えるのみならず「戦争をしない国」を主 以上 |